以布利通信98「海に夏を感じて」
こんにちは。以布利センターです。梅雨に入り、雨が降る日も多くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。以布利センター周辺の海の水温は20度を超し、泳ぐにはちょうどよい温度となりました。今回はセンター周辺の海の中のお話です。以布利センターのすぐ近くには磯があるのですが、さらに沖へ泳ぐと堤防があります。堤防の下を観察してみるとこのようにテトラポットにサンゴがびっしり生息しています。そのサンゴの周辺にはルリスズメダイやチョウチョウウオが見られます。春先にも観察できましたが、水温が上がるにつれて、複数の群れで見られるようになりました。そして最近では夏の季語にもなっている「タカベ」という魚を見ることができました。海遊館の「グレート・バリア・リーフ」水槽で展示されているユメウメイロに姿が似ている魚で、日本固有種の魚でもあります。夏になると脂が乗るので、関東では塩焼きなどにして食べられるようです。タカベが見られると夏が来たと感じますが、皆様も夏を感じる出来事を探してみてはいかがでしょうか。
海洋生物研究所「以布利センター」
2025.06.25