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Blog 海遊館の舞台ウラ

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ゴマフアザラシ達の誕生祭

2月と3月はゴマフアザラシ誕生の季節でした。ということで、海遊館で暮らしているゴマフアザラシ達にお祝いとして氷と魚で作ったケーキをプレゼントしたので、その様子をご紹介いたします!2月24日生まれ、23歳になったメスの「ナナ」ナナは海遊館生まれのアザラシです。よくフロート(いかだ)の上でよだれを沢山垂らしながら寝ているので、お客様から心配のお声を頂くことも、、、(笑)普段ナナに氷をあげることがないので、びっくりしないかなと心配していましたが、興味深そうに触れていて安心しました。3月1日生まれ、13歳になったメスの「ラピス」ラピスも海遊館生まれのアザラシで、飼育員が親代わりとなって育てました。アクリル越しに人と遊ぶのが大好きで、手を振っていると大抵近寄ってきてくれます。ラピスは餌氷が大好きなので嬉しそうに遊んでいました。↑ラピスが生まれたときの写真3月8日生まれ、30歳になったオスの「パール」パールもまた海遊館生まれのアザラシです。年齢を重ね、背中のゴマ模様も薄くなってきましたが、まだまだ元気いっぱいです。前肢が長いのでパールのバイバイはとっても迫力があります。氷ケーキをあげた際はのんびりみていたのでダイヤに取られそうになっていました(笑)3月10日生まれ、12歳になったメスの「美桜」美桜は加茂水族館生まれで、2015年に海遊館にやってきました。現在は海遊館アザラシNo.1の体重で106kgになりました。よくアシカのおこぼれを狙って飼育員の足元にやってきています。氷ケーキを見せるとツンと触ってカメラの方にもしっかりと目線をくれました。終わった後はしっかりと付いている魚は完食しました。↑搬入後、初めて展示デビューした際の写真(当時2歳)3月19日生まれ、3歳になったメスの「おんぷ」おんぷは男鹿水族館生まれで、2024年に海遊館にやってきました。一番新参者で、最初は色々なことにびっくりしていた印象でしたが、現在ではしっかりと餌を食べ、新しいトレーニングも覚え、アクリル越しに人と遊び、ホースを追いかけ、と元気に暮らしています。氷ケーキを渡した際は、餌というより氷に食いついていました。↑搬入後、初展示デビューの際の写真(深い水槽にびっくりして飲み水用の容器にはまっていました)ここからご紹介するアザラシは保護された個体の為、誕生日や正確な年齢はわかっていません。推定12歳になったオスの「しげのぶ」現在は繁殖期で、メスにアピールを頑張っているしげのぶです。いつも眠そうな顔をしていて、給餌中もよく口をむにゃむにゃさせています。ターゲットと呼ばれるトレーニングで使用している棒が好きで、見せると噛みついて遊んでいます。氷ケーキは嬉しそうに咥えていました。↑搬入後、初展示デビューの際の写真推定21歳になったメスの「ショウ」水槽のすみっこが大好きで色々なところに挟まっているのでお客様からアザラシが挟まってます‼と言われることも。大丈夫です、好きで挟まっています。姿が見えなさすぎて心配になるときもあります。氷ケーキをあげたとき、初めは少し警戒して近づかなかったのですが、ショウの好きなメロードがあることが分かると、器用にシシャモを残してメロードだけを食べていました。推定21歳になったメスの「ダイヤ」海遊館アザラシNo.1の食いしん坊です。餌が欲しいとすぐにブーブーと鳴くので分かりやすいです(笑)水中に何か落ちる音が聞こえると餌だと思ってすぐにとんで来たり、上から様子を見ていると餌が貰えると思ってじーっと上を向いて見つめられます。氷ケーキをあげると、すぐに上に乗っている餌を食べていました。↑アザラシ達に氷ケーキをあげる日が続いていたので、おこぼれを狙って常に張り付くようになりました以上でご紹介は終了です。みんな海遊館に来てくれてありがとう、元気に暮らしてくれてありがとう。これからも、元気に過ごしてね!

哺乳類

2025.04.04

  • #ゴマフアザラシ

新しいボール!!

つい最近、生きものたちのおもちゃとして使用する新しいボールを入手しました!今まではバスケットボールをおもちゃとして使用していたのですが、今回はこちらのボールです。皆さん、これは何のボールか分かりますか?初めて見るという方も多いと思います。実は水球で使うボールなのです!撥水性も抜群で海遊館で使用するにはぴったり!乾いていると割と表面はサラサラしているのですが、水にぬれるとグリップ力が上がり、ボールが掴みやすくなるという何とも不思議な仕組みになっています。さっそく生きものたちにボールを与えてみました。その様子がこちら! こちらはカマイルカのキールです。とても器用にキャッチボールをしています! この動画でもボールを挟み持ち上手に運べて(??)いますね!途中でボールを落としているのも気付いていないほどフィットしているようです(笑) そしてこちらはカルフォルニアアシカのボス、「ミッチ」です。安定したキャッチボールに更には華麗なサッカーも披露してくれています!そしておまけのフープキャッチも見せてくれていますね!まだまだあります!続いてはこちらゴマフアザラシのおんぷです!あらら、疲れてしまったようです。今回ご紹介した個体だけでなく、バックヤードで暮らしているイルカにもおもちゃとして入れており、沈めたりして遊んでいる姿が見られます。「タスマン海」水槽で暮らしている個体も壁にこすりつけたり、跳ね上げたり色々な遊び方をしています!ぜひ水球のボールで遊んでいる生きものたちの姿に注目してみてください!※海遊館では生きものの筋力維持やトレーニング時に生きものが飽きないように、ハズバンダリートレーニングだけでなく、様々なトレーニングを行っています。

哺乳類

2025.04.03

  • #ゴマフアザラシ

見た目でアピール

「瀬戸内海」水槽のコブダイ。約5年前のブログ(「立派!」)と比べると、さらにコブが立派になってまいりました。こちらは「エクアドル熱帯雨林」水槽のグリーンテラーです。コブの大きなグリーンテラーは、なわばりを持ち、他の魚が近づくとオラオラしています。他にコブをもつ魚としては現在、当館にはいませんがナポレオンことメガネモチノウオなどがいます。コブがボナパルト・ナポレオンの帽子に似ていることから「ナポレオンフィッシュ」と呼ばれています。では、このコブはなにからできているのでしょう?触ってみるとぷよぷよしますから、骨ではありません。ということは??実は脂肪のかたまりなんです。哺乳類ではありますが、同じように頭にコブのようなものを持つのがシロイルカ。これは「メロン」と呼ばれる器官で、脂肪からできています。イルカの仲間はメロンを有し、音や超音波を集めて物にぶつけて反射させることで、大きさや方向などを知ると言われています。魚のコブは当館のコブダイにしても、グリーンテラーにしても、成長とともに徐々に大きくなり、なわばりを持ったり闘争したりすることから、コブをもつのはオスで、コブはメスに対するアピールになると考えられています。以前、テレビで日本海のある場所に暮らすコブダイの番組を見たのですが、それは立派なコブを持っていて、多くのメスと暮らしていました。でも、他のオスとなわばりを争い、顔を合わせれば闘争の日々で、年をとると若いものになわばりを奪われてしまう...たいへんな世界だと思います。鳥類や魚類の一部のオスは派手な色合いをしています。生きものにとって、見た目でのアピールは重要なのです。▲オシドリ(右がオス)

魚類

2025.03.30

  • #オシドリ
  • #グリーンテラー
  • #コブダイ

以布利通信94「以布利の海にも華が咲く 2 :イソギンチャク編」

こんにちは。以布利センターです。まだまだ寒い時期が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。以布利の海も冷たい(最近は海中の水温が16度前後になり、かなり冷たいです...!)ですが、その中でも様々な生きものを見ることができます。今回はサンゴの名がつく生きものについての紹介です。紹介するのは以布利センターの近くの港の中に群生している、サンゴイソギンチャクです。サンゴイソギンチャクは体内に褐虫藻(植物のように光を浴びて栄養分を作り出す微細な藻類の仲間で、サンゴ類にも褐虫藻が共生しています)を持つイソギンチャクで、光を浴びて成長することで知られています。黄緑色や赤色などの体色、触手の先が膨らむのが特徴で、潜るたびに違う姿を見せてくれます。サンゴイソギンチャクの周りにいる小さな魚は、クマノミとミツボシクロスズメダイの幼魚です。サンゴイソギンチャクは毒針を持っていますが、こうした魚は体表に分泌される粘液によって毒針に刺されないようにしていると考えられています。サンゴイソギンチャクは浅い海によく見られるイソギンチャクなのですが、分類学的にも研究が進められておらず、触手がどのように膨らむのか、またその膨らむ理由など、まだまだ知られていないことが多い生きものです。サンゴや生きものの調査に加えて、こうした生きものの生態研究もしていきたいなと思う飼育員なのでした。

海洋生物研究所「以布利センター」

2025.03.29

スナメリ調査で海遊館初!

今年初めてのスナメリ調査に行ってきました!スナメリは大阪湾の海の生態系の頂点にいる、イルカの仲間です。一般的に生態系の頂点にいる生きものが多くいると、その海は豊かであると言われています。海遊館では、10年以上前より大阪湾のスナメリの目視調査を行っています。3月24日、今年最初の調査であり、午後からは少し風が強くなる予報(風が吹くと白波が立ちスナメリの観察が難しくなります)だったため、午前中が勝負と気合を入れて8:45分に出発しました。出発してすぐに大阪・関西万博の「大屋根リング」が見えてきました。1時間ほどで関西国際空港付近に到着。(今までの調査で、スナメリは関西国際空港付近で多く観察されることが分かっています)すると、すぐにスナメリ発見!写真のようにスナメリは背びれがなく、ジャンプもほとんど行わないため、他のイルカと比べて観察がが難しいです。今日は幸先が良いと思っていると、その後次々とスナメリが...!そして、海遊館初となる波乗りをしているスナメリを観察することができました!これを見た調査スタッフ全員が興奮して一ヵ所に集まって写真を撮りまくっていました。1時間ほどで10数頭のスナメリを確認することができました。午後からは風が少し強くなってきたので、スナメリ調査とクラゲ調査を一緒に行い、ミズクラゲ、アカクラゲ、オワンクラゲ、カミクラゲなどが観察されました。今後もスナメリ調査を通して、大阪湾の生態系の把握に役立てればと思っています。5月頃には、一般の方も含めたスナメリ調査を予定していますので、楽しみにしていてくださいね!

哺乳類

2025.03.28

  • #スナメリ調査

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