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Blog 海遊館の舞台ウラ

展示のこだわりや、赤ちゃん情報、生きものたちの普段の様子など、
現場ならではの裏側をのぞいてみませんか?新しい発見がたくさんあるかも。

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ジッとこちらを見つめてる?

水槽の周りを歩いたり作業をしていたりすると、時折視線を感じることがあります。も、もしかして幽霊!?と視線の方を見ると... きゃ〜!シロワニがこちらを狙ってる!? 生きものたちがこちらを見つめている瞬間、つまりは正面から見た顔を見かけることがあります。 このシロワニは「太平洋」水槽で暮らすサメで、比較的温厚な性格に反して正面から見るととてもイカついお顔をしています。水槽内を悠々と泳ぎ回っているので、ふとした時に正面を向いて泳ぐ姿を見られるかも...?? 次はこちらです。 明らかにこちらを覗き込んでいますね、、?こちらはヤイトハタで、シロワニと同じく「太平洋」水槽の生きものです。この魚も水槽の端っこでジッとしていることが多く、正面のお顔を捉えやすい魚ではありますが、こんなにも下から覗き込んでいる姿はレアです。 続いてはこちら。 「瀬戸内海」水槽よりホウボウです。翼のような形をもった胸びれが特徴的で、胸びれの一部が変化した3対の胸びれ(胸鰭遊離条)でよちよちと歩くように移動する魚です。ジッとこちらを見つめる顔は、何か言いたそうに見えますね(笑) 最後がこちら。 お、怒ってる?? 「北極圏」のツノガレイです。目の後ろにあるツノ状の骨質突起が特徴的で、普段は砂の下に潜りジッとしていることが多いのですが、この時は珍しく砂から出ており、ムッとした口をしてこちらを見ていました(笑)個人的には顔を正面から見られる機会は少ないので、捉えられて嬉しかったです。 皆さんも生きものを見ている時に視線を感じたら振り返ってみてください。私たち飼育員もまだ見た事がない、生きものたちの多彩な顔を見られるかもしれません。

魚類

2025.08.28

  • #シロワニ

ミナミイワトビペンギンのヒナたち

今年生まれのイワトビペンギンのヒナ達の最近の様子をお伝えしたいと思います。まずは5月29日に誕生した1羽目のヒナ、227番です。綿羽がほとんど抜けて、頭にちょこっと残るのみになりました。自分から泳ぎに行く姿も見られており、もうすぐふわふわな羽は完全に無くなりそうです。続いては、6月7日に誕生した2羽目のヒナ、228番です。フリッパーとお腹の辺りから少しずつ綿羽が抜け始めています。のんびりとしていて飼育員が近づいても気にしない、肝が据わっているタイプです。こちらの2羽は飼育員の手から餌を食べる練習も始まっているので、もし見かけた場合は応援してあげてくださいね!最後は、6月9日に誕生した3羽目のヒナ、229番です。229番は「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽内で孵化しましたが、体調が悪くなった為、一時的にバックヤードで様子を見ていました。状態が回復した後、親元へ返すことを試みましたがヒナへの給餌が見られなかったため、飼育員が親代わりとなって育てることになりました。小さいときはミンチ状の餌を与えていましたが、現在は他のペンギン達と同じようにシシャモを丸のまま食べられるようになりました。 最近は、普段暮らしている飼育スペースの周りをお散歩するようにもなり、色々なことに興味が出てきたようです。 今後は展示水槽で暮らしていく練習を少しずつ始めていきます。229番が本格的に展示デビューする日を楽しみにしていてください!最後に、飼育員が229番の体をチェックしている、ほっこりする動画をぜひご覧ください!

ペンギン

2025.08.14

  • #ミナミイワトビペンギン

ビゼンクラゲのビゼンとは??

2022年以来3年ぶりにアリアケビゼンクラゲの期間展示を開始しました(→「お久しぶりのデカいやつ」)。やはり迫力がありますね。採集に出発前、「今年は展示を成功させるぞ!」と準備に意気込む担当者に、私、疑問を投げかけました。「ねえ、なんで有明海で獲れるのにビゼンクラゲなん?ビゼンって岡山のことよね?」すると、「昨今の研究で、有明海で捕獲されるビゼンクラゲは "アリアケビゼンクラゲ" とされていて、他地域にいるビゼンクラゲとは別種といわれているんですよ」との答えが返ってきました。さらに「有明海ではアリアケビゼンクラゲは "赤クラゲ" と呼ばれていて、他に "白クラゲ" と呼ばれるヒゼンクラゲもいます」とも。ん?混乱する~。「肥前」とは佐賀県と長崎県のあたりをさすので、有明海を含む場所であり、そこからついた名前であろうことはまあわかります。ややこしいなあ~。それはそれとして、ビゼンクラゲのビゼンはどこからきたのという謎はまだとけてはいません。ということで、調査開始!まずはビゼンクラゲを見つけた方は誰かを調べました。学名に Rhopilema esculentum Kishinouye, 1891 とあるので、1891年にキシノウエという方が発見したことがわかります。この方は日本水産学界の発展に寄与した東京帝国大学の岸上鎌吉氏であり、1890年(明治23年)に岡山県の児島郡で採取したものを命名したのだそうです。でた!岡山つまりは備前国!!備前国とは岡山県の東南部に位置する旧国名で、玉野市や瀬戸市、備前市、岡山市の一部などを含みます。「ビゼン」はここからきていたのね。備前国では奈良時代に加工したクラゲを朝廷に収めていた記録があるぐらい、昔から食用クラゲの産地だったそうです。ちょっと時代はとびますが、江戸時代には岡山藩から幕府へ毎年クラゲを献上していたくらいに名産だったそう。岡山県の統計年報によれば、記録がある明治30年頃から大正時代にかけては10~90トンほどの漁獲量があり、ビゼンクラゲは岡山の主要な特産物だったことがわかります。岸上氏が命名したのは明治23年ですから、ちょうど岡山でビゼンクラゲが多く獲られている頃に名付けたのではないでしょうか。しかし、昭和に入る頃には漁獲量が激減し、昭和6年には0となってしまいました。数年後には統計年報からとうとうビゼンクラゲの項目は消滅...。実は、岡山のビゼンクラゲはどこにでもいたのではなく、当時、遠浅の広大な干潟をもつ児島湾内のみに生息していました。児島湾は岡山市の南部にあります。汽水域を好むとされるビゼンクラゲは有明海と同じような環境である児島湾にいたというのが興味深いところですし、児島湾の中でも大きな川が近い地域のみで漁が行われていたことがわかっています。児島湾は古代から干拓が行われていましたが、明治以降、干拓が進んだことや湾の締め切り等によって海の状況が変化したことがビゼンクラゲの生息に影響したと考えられます。その後のビゼンクラゲは戦後から昭和40(1965)年頃まではわずかに存在していたようです。2002年には広大の上氏らが瀬戸内海沿岸の漁業協同組合161か所にアンケートを行い、直近20年のクラゲ出現動向を調査されました。その結果、ビゼンクラゲについては95%以上の方が「知らない、全く見たことがない」と回答したそうです。2020年の岡山県版レッドデータブックでもビゼンクラゲは絶滅危惧種とされていて、岡山の名産だったビゼンクラゲはいなくなってしまったことを痛感します。尚、岸上氏が命名したビゼンクラゲの色は青かったとのことですが、明治26年(1893年)には有明海から赤い食用クラゲが報告され、標本を検討した結果,ビゼンクラゲとは色が異なる同種であるとされました。これがアリアケビゼンクラゲです。岸上氏は続いて明治30年(1897年)に有明海から別の白い食用クラゲを記録しました。こちらは後に Rhopilema hispidum のシノニム(同じ種類に対して複数の学名がつくこと)とされ、和名は肥前国にちなんでヒゼンクラゲと命名されたのです。そういえば、ヒゼンクラゲは高知でたまに入網するそうで、以布利や室戸方面の漁獲物を調べていた係員が写真を撮っていました。当館での展示経験は、担当によると「ビゼンと一緒に獲れて展示したことがあったかもしれない??」ということでしたが、また調べておきます。「お久しぶりのデカいやつ」で担当が書いているように、アリアケビゼンクラゲは「ビゼンクラゲ」とか「ビゼンクラゲの一種」と記載することが多かったのですが、このたび当館では2022年に発行された「クラゲの図鑑」に準じて、和名:アリアケビゼンクラゲ、学名:Rhopilema esculentum と記載することにしました。また、同じく「ビゼンクラゲの一種」と呼ばれているビゼンクラゲは?というと、スナイロビゼンクラゲと呼びます。スナイロ?これまで海遊館のクラゲをみてきてくださった方はあれっ?って思うかもしれません。なんか聞いたことあるような??例えばこちらのブログ「久しぶりに大きく育ちました」では、「スナイロクラゲは夏場に展示する大きなビゼンクラゲにとても近い仲間で、"砂の色"をしていることからその名前がついた」と書いてます。このスナイロクラゲもスナイロビゼンクラゲとよばれることになったというわけ。ちょうど、今、当館育ちのクラゲを展示中です。スナイロクラゲはウチダザリガニの命名者である北海道大学名誉教授の内田氏が1927年に陸奥湾および東北地方日本海沿岸に発生する種を Rhopilema asamusi と命名しました。当時、太平洋亜熱帯水域に分布するアリアケビゼンクラゲやヒゼンクラゲとは明らかな生息水域の違いがあるとしていましたが、このたび、スナイロクラゲ改め、スナイロビゼンクラゲとなり、学名はスナイロクラゲの Rhopilema asamusi が採用されました。スナイロビゼンクラゲの生息地は東北から九州にかけての日本沿岸、色も砂色?とか青とか白あって本当、クラゲ勉強中の私には理解が難しゅうございました。 何はともあれ、ビゼンクラゲの「ビゼン」の意味がわかり、私は大満足なのですが、岡山のクラゲのことを思うと切ない気持ちにもなりました。有明海ではアリアケビゼンクラゲがずっと生息し、ずっと有明海の名産であったほしいと祈るばかりです。

無脊椎動物

2025.08.13

  • #ビゼンクラゲ

ペンギンの隠れた体の特徴!

皆さんこんにちは!今回はペンギンの身体の特徴を一つ皆さんにご紹介したいと思います!今回ご紹介する特徴は写真にあるオレンジの丸で囲われているこれ!!!皆さんはこのお腹に見える線が何か知っていますか?この線は卵をお腹で温める鳥類が持つ特徴の一つで、この部分を「抱卵斑」といいます。この「抱卵斑」はペンギンが卵や雛をお腹の下で温める際に使われます。そのためこの部分だけ羽が生えておらず、体温の熱をそのまま卵や雛に伝えることが出来るんです!しかし見てください。これは大人のミナミイワトビペンギンの写真ですが、先ほどの抱卵斑の線がどこにも見当たりません。実はこの抱卵斑は卵や雛を温める時期と、先ほどの写真のように大人になる前の雛の間でしか見られないんです!大人のペンギンは通常この抱卵班が羽でおおわれており、泳いでいる時に冷たい海水が皮膚にふれないようにすることで、体温を保っています。そのためこの抱卵斑を見ることができる期間は、私たち飼育員にとっても少しの間しかありません。(現在のミナミイワトビペンギンがいる水槽では見ることができません。)ペンギンの繁殖シーズンに来館されたときは、是非新しい見どころとして追加してみてくださいね!

ペンギン

2025.08.11

  • #ミナミイワトビペンギン

カメたちはこうして休んでます

暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?暑い日は涼しい部屋でゆーっくり休みたくなりますよね...!今回は当館で飼育しているカメたち、アオウミガメとオオヨコクビガメの2種類の休み方に注目してみましょう!彼らは彼らなりの方法で静かに、そして快適に体を休めているんです。〇アオウミガメの場合【展示場所:「クック海峡」水槽】アオウミガメは海で生活をしているカメです。水の中でじっと岩のくぼみやサンゴの間などに入りこんで、体を動かさずに休みます。時々、呼吸をするために水面に上がりますが、リラックスしている時は数時間も潜ったままいられるんです。当館のアオウミガメの休み方は、岩とアクリルの間に挟まって休みます...〇オオヨコクビガメ【展示場所:「エクアドル熱帯雨林」水槽】一方、オオヨコクビガメは淡水で生活しているカメです。特徴的なのは、首をまっすぐ引っ込めず横に曲げて甲羅の横に畳むようにして休むことができます!陸で休むことでもできますが、特に水中では足をのばしたままじっと浮かんでいます。首を曲げている写真は撮れませんでしたが、開館前には水面でじーっと休んでいました!海や川で生活するカメたち、それぞれの場所にあった休み方で上手に休んでいます。みなさまもこの夏、ぐったりしてしまう前に!カメたちのように「自分らしく・のんびり休む」ことも大切かもしれませんね!

爬虫類・両生類

2025.08.09

  • #アオウミガメ
  • #カメ

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