小さな白い体を持ち、羽ばたくように泳ぐ姿が人気のクリオネ。

日本名では「ハダカカメガイ」といって、名前のとおり貝の仲間です。
水中を泳ぐための翼のような部位「翼足(よくそく)」を持っていて、名前の「ハダカ」は貝類の一番の特徴ともいえる貝殻を持たないことが由来です。
貝類の中では、「裸殻翼足類」(らかくよくそくるい)に属しています。
ここで少し疑問に思われたかもしれません。
「裸殻ということは、殻があるグループも存在する?」と。
そのとおり!殻を持った「有殻翼足類」(ゆうかくよくそくるい)の貝もいるんです!
クリオネほど名前がよく知られている生きものはあまりいませんが、代表として「ミジンウキマイマイ」をご紹介します。

ミジンウキマイマイは、こちらもグループ名のとおり、殻を持った翼足類の貝で、写真の下側が殻、そして殻から翼足を出して羽ばたきながら泳ぎます。
殻をよくご覧いただくと、巻貝であることもお分かりいただけると思います。
実は、このミジンウキマイマイはクリオネの大好物♡
どちらも冷たい海域で暮らしていて、クリオネはミジンウキマイマイを見かけると普段の愛らしい姿から一変、頭部から「バッカルコーン」という触手を伸ばし、捕食します。
バッカルコーンを出す姿は水族館ではあまり見かけることがありませんが、時々何かの拍子にその様子を見せてくれることがあります。
見れたらラッキー!クリオネの水槽を見かけたら、ぜひチェックしてみてください。
いいなと思ったらボタンを押してね!