海遊館の魚たちの中は、今まさに恋の季節を迎えているものがいるようです。

こちらは「日本の森」水槽にいるカワムツです。カワムツのオスは繁殖期になると、頭のあたりに白いボコボコとしたコブが見られます。これは「追星（おいぼし）」と呼ばれ、オス同士で縄張り争いをする際の武器になったり、メスに産卵を促すための刺激を与える際などに用いられるようです。また体の色合いも普段より赤くなる「婚姻色」と呼ばれる特徴的な色合いになります。
野生下ではカワムツの繁殖期は初夏から夏とのことなので、ちょっとずれてる？



婚姻色が見られる魚は他にもいます。
こちらは「北極圏」エリアで展示しているアークティックチャーです。この魚はサケの仲間で、繁殖期になると色が鮮やかになり、背中の盛り上がりに加えて鼻先も曲がってくるのが特徴です。これまでも婚姻色は見られていたのですが、最近になりようやく鼻曲がりするほど立派に成長し、担当としては「いい顔になったなぁ～」と、それこそ惚れ惚れとしております。


いつもとは少し違う恋する魚たちの姿を是非ご覧ください！