生きもの情報
2021年08月01日
4月1日に産まれたワモンアザラシの愛称投票の結果、愛称が「ミゾレ」に決定しました!
7/12日から7/26日までの期間、飼育員たちが様々な思いを込めて考案した5つの愛称案へ投票を募ったところ、合計 26,432 通の投票があり、「ミゾレ」は全体の約 43 %を占める 11,365 票を集めました。(その他愛称案:ハレ【 7,030 票】、ハルサメ【 5,550 票】など)
愛称「ミゾレ」は、海遊館のワモンアザラシたちの愛称が天気に由来しており、「ミゾレ」の生まれた時の顔が母親のアラレ似であったことから、霰(あられ)に似た天気の霙(みぞれ)から来ています。
また、館内「北極圏」水槽付近では、8月1日から「ミゾレ」の成長過程や、試行錯誤で取り組んだ前例のない人工哺育の取り組みを紹介する パネル展「ワモンアザラシ誕生から100日間の成長記録」 を開催します。成長過程とともに、人工哺育の裏話や飼育員の思いをパネルで紹介するほか、「ミゾレ」の成長過程で抜け落ちた実物の白い体毛も展示します。
海遊館では今回の愛称決定とパネル展の開催を通して、ワモンアザラシを含む生き物たちや自然環境に興味を持っていただくきっかけを提供したいと考えています。
この度はたくさんのご投票をありがとうございました。皆様と一緒に愛称を決定できたことを大変うれしく思っています。
現在「ミゾレ」は順調に成長しており、行動の多様性を引き出すための取り組みや「北極圏」水槽へのデビューに向けて、プールから上陸するトレーニングなどに取り組んでいます。 デビューまでもう少し時間が必要ですが、引き続き、温かく見守っていただければ幸いです。
パネル展「ワモンアザラシ誕生から100日間の成長記録」

| 開催期間 | 2021年8月1日 ~ 2022年4月(予定) |
|---|---|
| 場 所 | 館内「北極圏」水槽周辺 |
| 時 間 | 海遊館の営業時間に準ずる |
| 内 容 | ①成長過程とともに、人工哺育の裏話や飼育員の思いをパネルで紹介 ②成長過程で抜け落ちた白い体毛の展示 |
| 料 金 | 無料(海遊館入館料に含む) |
2025.11.20
ニュース
水中からメリークリスマス!「サンタダイバー」が登場します
2025.11.19
生きもの情報
飼育員が人工保育した絶滅危惧種の海鳥「エトピリカ」の展示決定!!
~12/1(月)より「アリューシャン列島」水槽にてご覧いただけます~ 2025年12月1日(月)に、同年4月9日よりリフレッシュ工事中の「アリューシャン列島」水槽が再オープンします。これに合わせ、バックヤードで飼育員が人工保育したエトピリカの幼鳥(1羽)がデビューします。今回デビューするエトピリカは、2025年8月25日にバックヤードで誕生しました。誕生直後から飼育員が親代わりとなり、エサやりや体重測定を行って育てています。10月20日からは飼育員が一緒にプールに入って遊泳訓練を重ね、成鳥と同じように泳げるようになりました。現在は水鳥らしい姿になってきましたが、成鳥に比べてクチバシが小さく黒ずんだ色をしており、まだまだ幼くあどけない姿をご覧いただけます。▼飼育員による遊泳訓練の様子 【エトピリカの幼鳥について】 ・産卵日 : 2025年7月18日(金)・孵化日 : 2025年8月25日(月)・性 別 : 不明・体 重 : 54g(孵化直後)→ 610g(2025年11月19日時点)※生きものの状況により予告なく展示を中止する場合がございます。 エトピリカの担当飼育員からのコメント まずは「アリューシャン列島」水槽という新しい環境に早く慣れてほしいです。またバックヤードでしっかり遊泳訓練しましたが、まだまだぎこちない泳ぎ方でとても愛らしいので、たくさんのお客様に幼鳥の間だけの魅力をご覧いただきたいです。 【エトピリカについて】 英名 : Tufted puffin学名 : Fratercula cirrhata北太平洋の亜寒帯域に広く生息する海鳥で、現在、日本国内では北海道の一部地域でのみ繁殖が確認されているものの、その数は少なく、環境省レッドリストにて絶滅危惧IA類に分類されている。
2025.10.31
調査・研究
ジンベエザメの身体測定を実施しました
11月1日(土)の "計量記念日" を前に、10月31日(金)に「太平洋」水槽で飼育展示中のジンベエザメの全長・胴回りの計測を行いました。 結果は以下のとおりです。 全長 胴回り 推定体重 推定年齢 海(かい)/オス 5 m 30 cm昨年(4 m 70 cm) 2 m 60 cm昨年(2 m 30 cm) 1,100 kg昨年( 700 kg) 8~9 歳 遊(ゆう)/メス 6 m 20 cm昨年(6 m 20 cm) 2 m 70 cm昨年(2 m 60 cm) 1,800 kg昨年(1,800 kg) 18~19 歳 「海」は、昨年 10 月 2 日の搬入時に比べ、全長で 60 cm、推定体重で 400 kgも大きくなりました。「遊」は全長には変化ないものの、胴回りが 10 cm 大きくなっています。全長から体重を推定しているため、昨年と同じ推定体重になりますが、増加している可能性が高いと推察されます。 海遊館では、まだ詳しい生態がわかっていないジンベエザメの生態研究や健康管理の一環として、定期的に身体測定を行っています。飼育員が水槽に潜ってエサを食べている最中のジンベエザメにメジャーを当て、全長と胴回りを実測し、推定体重を割り出しました。 計量記念日を通して生きものたちが元気に成長する様子を紹介し、海遊館の健康管理の取り組みや、自然環境について興味をもっていただきたいと考えています。