海遊館

いのちぐるぐる Corals サンゴ展

はじめて出会う
サンゴの不思議。 4億年以上も前から地球に存在し、
生きつづけてきた
サンゴの生命力をテーマにした特別展示。 あなたのまだ知らないサンゴを
探しにいきましょう。

実はサンゴって ... すっごい生きものなんです

もっとも古いサンゴは 2 8539 万年前 から存在する

確認されている
サンゴ礁での生息種
1 万種

サンゴの産卵は 365 365 1年に1度

日本近海のサンゴの種類 035 種類

いろいろ わくわく サンゴたち

かたいサンゴ。
やわらかいサンゴ。
ながいサンゴ。
みじかいサンゴ。

「サンゴ」と
一口に言っても、
その形・色・大きさは
想像をはるかに超える
多様性にとんでいます

スリバチサンゴ

スリバチサンゴ

お皿のような体をよく見るとそこには小さいポリプたちが。太陽の光をいっぱいに浴び、大きくなっていきます。
ベニウミトサカ

ベニウミトサカ

波になびく赤い枝がとても美しいサンゴ。海の底を鮮やかに彩ります。
ナガレハナサンゴ

ナガレハナサンゴ

ゆらゆら波に揺られながら、光を浴びて色とりどりに輝きます。
ハナヤサイサンゴ

ハナヤサイサンゴ

丸みを帯びたたくさんの枝が複雑に伸びる体は、小さな生き物たちの隠れ家になります。

「サンゴのものがたり」

サンゴとそこに暮らす生き物たちは
大きく関わり合いながら
命をつなぎ巡らせていきます
そんなサンゴの一生を
アニメーション映像でお届けします

上映時間:約4分

サンゴのものがたりアニメーション映像エリア

Movie

Interview インタビュー

展示制作メンバーの想い

いのちぐるぐるサンゴ展関係者インタビュー1 株式会社乃村工藝社

株式会社乃村工藝社

企画デザイン・制作担当
いのちぐるぐるサンゴ展関係者インタビュー1 海遊館 Y.Y

海遊館 Y.Y

飼育展示担当
いのちぐるぐるサンゴ展関係者インタビュー1 海遊館 T.Y

海遊館 T.Y

空間プロデュース担当
いのちぐるぐるサンゴ展関係者インタビュー1 海遊館 A.K

海遊館 A.K

企画・トランスレーター担当

Information インフォメーション

開催期間
2024年3月5日 〜 2025年1月(予定)
場所
海遊館エントランスビル4階
時間
海遊館営業時間と同じ
料金
無料(海遊館入館料に含む)

「サンゴのものがたり」

サンゴのものがたりアニメーション映像エリア

初夏の満月に照らされて
サンゴ礁の海は、ピンク色に染まります サンゴの放卵が一斉に始まることで見られる
その光景は「海中の吹雪」と呼ばれるほどです 生まれたばかりのサンゴの幼生は、 海をただよい、日当たりの良い岩場にたどり着きます そして、薄茶色の小さな生きもの「褐虫藻」と出会い、 一緒に暮らす「共生」がはじまります ぴったりな場所に集まったサンゴたちは、
やがて大きなサンゴ礁となり、
カラフルな魚や大きなウツボ、ヒトデやナマコなど、 様々な生きものたちが暮らす大きなお家になります サンゴ礁には、サンゴを食べる生きものも暮らしています
サンゴと周りの生きものは色々なかたちでつながっているのです 時に、大きく成長したサンゴは、
自分の重さに耐えきれず、 割れてしまったり、大きな嵐がくると、つよい水流で枝が折れて、 海底に沈んでしまうこともあります 最近では、海の温度が高くなり、
たくさんのサンゴが死んでしまうこともあります でも、初夏の満月のころ、
どこかの海でサンゴの放卵が続いていたら… そして、サンゴたちがすくすくと成長できる場所が残っていたら… きっと、
どこからかまたサンゴの幼生がたどり着き、
大きなサンゴ礁をつくるでしょう サンゴと、いのちのつながりが
これからも、ぐるぐると続いていきますように

いのちぐるぐるサンゴ展関係者インタビュー1 株式会社乃村工藝社
いのちぐるぐる Corals サンゴ展

企画デザイン・制作担当 株式会社乃村工藝社

展示への想い

主役はサンゴです。“サンゴ?”という方も多いかと思います。私たちもそうでした。
企画を通して、サンゴについて熱く語る海遊館の皆さまの熱に引っ張られ、いつのまにか私たちもサンゴに夢中になっていました。
展示には、私たちの「サンゴ愛」を、サンゴ初心者の方にも感じることができる仕掛けがたくさんあります。

お気に入りのサンゴを見つけてください。
同じ水槽を見ているのに今まで気付かなかった生き物に出会える。その体験をぜひ、まわりの方と共有してください。
頑張るサンゴの生き様を知り、サンゴを好きになることで来館者の方々にも元気になっていただけると嬉しいです。

知れば知るほど、不思議で生命力にあふれるサンゴたち。サンゴの魅力を共有し、サンゴの楽しみ方を知ってもらうことで「グレート・バリア・リーフ」水槽のリニューアルを盛り上げたい。という思いで空間をつくりました。

いのちぐるぐるサンゴ展関係者インタビュー4 海遊館 Y.Y
いのちぐるぐる Corals サンゴ展

飼育展示担当 海遊館 Y.Y

展示への想い

おすすめポイントは、なんといってもサンゴ水槽!たくさんのお客様から「サンゴきれい」といった声をいただき、「生きたサンゴ」の展示水槽を作ってよかったと思っています。

担当者である私自身、実はサンゴを飼育するのは今回が初めてで、上手く飼育できるか自信はありませんでした。サンゴは「水質」と「光」と「水流」がポイントで、どれか一つが欠けても飼育することはできません。現在のサンゴ水槽は光と水流はバッチリですが、水質の維持が大変で、水槽立ち上げ当初は、ほぼ毎日水換えと水質の検査を行い、水質の維持に努めました。なんと家に帰っても、夢の中で水換えや水質検査をするまでになりました(笑)。その成果もあり?状態良くサンゴを飼育できています。これからサンゴが成長する姿を見ることが楽しみです。

いのちぐるぐるサンゴ展関係者インタビュー3 海遊館 T.Y
いのちぐるぐる Corals サンゴ展

空間プロデュース担当 海遊館 T.Y

展示への想い

「サンゴが動物」という衝撃的な事実。それを聞いてもなお、具体的なイメージが湧きませんでした。私は生き物の専門家ではないので、サンゴのことは飼育の皆さんに教わりながらでしたが、知れば知るほど複雑で奥が深いのがサンゴでした。「誰にでも受け取りやすく」を今回の展示のポイントとしていたので、この伝わりづらいサンゴのことを、お客様にどのようにお届けするか、やりがいのあるチャレンジでした。

生き物の死骸で忌避感を感じずに触れる動物って、珍しくないですか?おそらく白化サンゴがサンゴ(動物)の死骸であることを知らない人の方が多いのではないでしょうか。サンゴの死骸は、見た目に造形的な美しさもあり、見る人に近寄りがたい雰囲気を感じさせません。ここに可能性を感じ、このことを活かしてサンゴの生命力を伝えられないかと考えました。白化したサンゴを土台に新たないのちが芽生え、次のいのちが育まれる。このストーリーは、ここでサンゴと出会う皆様に、私が特に伝えたい「いのちぐるぐる」のひとつです。

単体でも奇跡の生命力を見せるサンゴは、地球規模の壮大な生命力も見せてくれます。そんな多様なサンゴと、今まで共に生きてきたこと、これからも共に生きていくことに、想いを馳せていただきたいです。

いのちぐるぐるサンゴ展関係者インタビュー2 海遊館 A.K
いのちぐるぐる Corals サンゴ展

企画・トランスレーター担当 海遊館 A.K

展示への想い

今回はじめて特別企画展示に携わるという事で、右も左もわからない中、「サンゴについてもっと知って、好きになってほしい」「サンゴの生命力にふれて元気になってもらいたい」という想いを胸に、メンバーたちと駆け抜けてきました。魚たちの背景になってしまいがちなサンゴにスポットライトをあて、自然と笑顔になるような、思わず写真に撮って残しておきたくなるような空間を目指しています。

また、「誰も取り残さない」という個人的裏ミッションを掲げ、展示解説文の英訳にもこだわりました。
海遊館にいらっしゃるお客様はサンゴたちのように多種多様なので、ひとりひとりにしっかりと正しく展示内容をお伝えしたい。ただ自動翻訳にかけただけの、ぬくもりのない英文にはしたくない。そんな想いでひとつずつ言葉を選びました。翻訳は本当に奥が深く、これからも広くいろんなお客様に「海遊館らしく」生きものの魅力をお伝えできるよう、努力を続けていきます。

Please enjoy the miraculous world of corals!