潜水する海鳥「エトピリカ」の子育ての様子がご覧いただけます!

2019年7月31日(水)に、「アリューシャン列島」水槽内でエトピリカのヒナが誕生しました。
海遊館でのエトピリカのヒナ誕生は、今回が初めてとなります。
ヒナの成長は順調で、巣立ちを迎える9月中旬(予定)まで巣穴の中で生活します。現在、親鳥が巣穴を出入りしたり、ヒナに餌を運んだりする子育ての様子がご覧いただけます。

etooya.jpg海遊館では2018年6月に、エトピリカの生態や繁殖などの共同研究を推進するため、アクアワールド茨城県大洗水族館(公益財団法人いばらき文化振興 財団)の協力を得て、本種の飼育展示を開始しました。

2019年6月頃から、今回誕生したヒナの親鳥である「愛称:おこっぺ(オス)」と「愛称:ところ(メス)」のペアが形成され、6月21日には産卵を確認しました。

ヒナはすくすくと育っており、生後2週間で生まれた直後の約5倍の体重になりました。
現在、ヒナは巣穴で生活しているため、成長の様子は「生き物サロン」や「海遊館日記」のほか、海遊館公式SNSでお届けいたします。

今後も海遊館では、日に日に大きくなるヒナの成長を記録し、エトピリカの生態解明に役立てたいと考えています。


今回誕生したヒナについて

etohina.jpg■産卵日:2019年6月2日(金)
■孵化日: 2019年7月31日(水)
■孵化時雛の大きさ: 体重51.8g(8/1時点)
         : 体重290.7g(8/17時点)

※現在「アリューシャン列島」水槽にある巣穴の中で生活しているため、直接ご覧いただくことはできません。


エトピリカについて

和名:エトピリカ
英名:Tufted puffin 学名:Lunda cirrhata
チドリ目ウミスズメ科に分類される海鳥の一種で全長約 40cm になる。
体は黒く、夏羽では額、顔側面部が白く、目上から黄白色の飾羽が出ている。嘴は縦に偏平で、赤色と黄緑色。脚は赤い。冬羽では飾羽がなく、顔側面の白色部は小さくなる。島や海岸の崖上部の土中に巣穴を掘り、集団で営巣し、メスは 1 回の産卵で 1 個の卵を産む。
国内では絶滅の危機に瀕しており、平成 26 年に環境省が実施した調査において、ユルリ・モユルリ島海域で 15 羽、浜中海域で最大 3 羽が確認され、レッドリスト絶滅危惧 IA 類に分類されている。(環境省 HP より)

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