以布利センターは25周年を迎えました

高知県にある海遊館の研究所


海遊館の研究所「大阪海遊館 海洋生物研究所 以布利センター」(高知県土佐清水市、通称:以布利センター)は2022年9月4日に開設25周年を迎えました。

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黒潮海流の接岸する高知県土佐清水市に位置し、1997年の開設以来現地の大敷組合の方々に協力いただきながら、ジンベエザメの生態解明や周辺地域の調査研究、海遊館での飼育展示生物の収集を行ってきました。

 主な調査研究結果 ① ジンベエザメの回遊経路データ取得に成功 
まだまだ不明点の多いジンベエザメの生態のうち、半年間に及ぶ回遊経路データの取得に成功しました。以布利を出発したジンベエザメが水深1,560mの海域を泳いでいることや、フィリピン海域まで回遊していることが分かりました。
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② 生き物の日本初記録 

1998年、高知県以布利地区における海域調査の共同研究にて「イブリカマス」と「カイユウセンニンフグ」を日本初記録しました。

③ 飼育に世界初成功 
外洋性の大型エイ、イトマキエイ(2008年)とタイワンイトマキエイ(2013年)の飼育に世界初成功しました。それぞれ輸送にも成功しており、現在海遊館の「太平洋」水槽ではイトマキエイを世界で唯一飼育展示しています(海遊館調べ)

④ 捕食行動を世界で初めて撮影に成功 
オナガザメの一種「ニタリ」捕食行動を2008年に世界で初めて撮影に成功しました。

海遊館のオンラインサロン「生き物サロン」では、9月25日(日)に歴代の以布利センター・センター長 2名と現在センターに赴任中の職員 1名によるトークイベントを予定しています。


海遊館、以布利センターはこれからも、生き物たちや周辺海域の調査研究に尽力し、生物多様性や自然環境の保全に尽力します。

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