まるで海中のイルミネーション! 発光魚「ヒカリキンメダイ」(展示終了しました)

※展示終了しました。

平成24年10月5日(金)から12月下旬までの期間限定で、「太平洋」水槽内に擬岩を設置して作った海中の洞窟に、発光する魚「ヒカリキンメダイ」約150尾を特別展示し、その群れが薄緑色(薄青色)に点滅しながら泳ぐ幻想的な様子をご覧いただきます。

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 「ヒカリキンメダイ」は太平洋西部の温暖な海域に生息し、目の下に大きな発光器を持ち、強い光を発することが特徴です。名前に「タイ」と付きますが、いわゆるマダイとは別の仲間で、ヒカリキンメダイ科の魚です。

目の下にある大きな楕円形の発光器には、発光バクテリアが共生しており、バクテリアが発光することで強い光を発します。また、発光器の前にあるシャッター状の幕(蓋)を開閉させることにより、短い間隔で点滅を繰り返しています。この発光と点滅により、「ヒカリキンメダイ」は、互いにコミュニケーションしていると考えられています。

海遊館では、「ヒカリキンメダイ」が発する幻想的な光の点滅をご覧いただき、多種多様の生物が暮らす海と生命の神秘を感じていただけたらと考えています。 

【「ヒカリキンメダイ」の展示について】
《展示開始日》 平成24年10月5日(金)から12月下旬
《場所》 海遊館4階「太平洋」水槽 (擬岩で一部を仕切り海中の洞窟を再現しました。)
《展示生物》 ヒカリキンメダイ、約150匹(全長約7cm)
※生き物の状態により、予告なく展示を変更または中止する場合があります。
※ヒカリキンメダイは光に非常に敏感な生き物であるため、フラッシュ撮影およびライトの使用をお断りさせていただきます

【ヒカリキンメダイについて】
《和名》 ヒカリキンメダイ(ヒカリキンメダイ科) 
《英名》 Splitfin flashlightfish 《学名》 Anomalops katoptron

フィリピンやインドネシアなど西部太平洋の温暖な海域に生息し、日本近海では千葉県以南で見られます。体色は黒色で、目の下に大きな楕円形の発光器を持ち、共生する発光バクテリアにより強い光を発します。発光器には幕状の部分があり、シャッターのように開閉させることで点滅します。発光の目的は、  互いにコミュニケーションをとるためと考えられています。日中は、海中の洞窟など暗い場所で過ごし、夜間は水面で動物プランクトンを食べています。

【「太平洋」水槽の擬岩について】

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「太平洋」水槽は、地球で最も広大な海 "太平洋"の生態系を再現する水量5,400tの大水槽です。平成24年2月、展示リニューアルとして底部の2か所に擬岩を新設し、岩の隙間に隠れたり、周囲を泳いだりする 魚類を観覧通路から見やすくなるよう工夫しました。「ヒカリキンメダイ」を特別展示する海中の洞窟は、新設した擬岩のうちの ひとつで、「太平洋」水槽を仕切り、小さな魚たちが隠れる様子を再現しています。

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