水族館のスモールワールド

「海月銀河」の水槽でふわふわと漂うクラゲたち...
写真に目を凝らすと小さな粒が見えませんか?
空気の泡?それともゴミ?
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いえいえ、これはクラゲの餌なんです。
この小さな粒を拡大してみてみましょう!

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これは、アルテミアというエビやカニの仲間。大昔から姿が変わっていないことから「生きている化石」とも言われています。海遊館ではクラゲのほかにもチンアナゴやフジツボ、稚魚などの小さな生き物の餌として与えています。展示されている生き物を飼育するために、餌となるアルテミアを育てたり、管理するのも飼育員の仕事です。

こちらはアルテミアの卵です。休眠卵といい、長期間の乾燥に耐えることができます。これを海水に24時間浸して孵化させます。海遊館では孵化したばかりのアルテミアと、栄養を強化したアルテミアを餌として使っています。
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こちらはミズクラゲの給餌シーン。アルテミアを水槽にドバっと入れている様子は結構迫力があります。水槽に近づいてみると、アルテミアがひらひらと舞う幻想的な風景が広がっていました。




下の写真は餌を食べた後のミズクラゲです。体の一部がオレンジ色になっていました。この部分はミズクラゲの胃です。アルテミアがオレンジ色をしているので、胃もオレンジ色になるんですね。

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小さな生き物たちの餌となるアルテミア。肉眼でみると水槽を漂うゴミみたいに見えてしまいますが、そこには小さな生き物の世界が広がっています。

参照
赤ちゃんマグロの餌、ワムシの大型化に成功 | 理化学研究所 (riken.jp)(2023/6/22)

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