コツメカワウソのリンが亡くなりました。

2023年11月23日未明、コツメカワウソのリンが11年のカワウソ生を終えました。
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リンは2020年2月に搬入し、検疫の検査で膀胱結石が見つかったため、手術で摘出しました。しかし、腎臓にも多くの結石があり、将来は補液処置が必要になるだろうと考え、補液のためのトレーニングを頑張っていました。
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腎臓は血液中の老廃物を排出したり、体内の電解質やpHのバランスを調整したり、造血ホルモンやビタミンDをつくるなど、たくさんの大切な働きを担っています。その一方で「沈黙の臓器」とも呼ばれ、腎臓の3/4が機能できなくなるまで症状がみられないとも言われています。
そして、一度失われた機能が回復することはなく、進行をできる限り抑えることしかできません。

リンの腎臓(左右に1つずつあります)のうち、1つは1/3ほどまで萎縮しており、ほとんど機能していなかったと思われます。2023年1月に腎機能の低下が原因で貧血がひどくなり、造血ホルモンの投与などを進めてきました。
また、膵炎や膀胱炎などにより摂餌量が減った時期もありましたが、治療に効果があると、持ち前の食欲で「餌ちょうだい!」と要求する鳴き声を聞かせてくれました。
(リンの鳴き声はコチラ→コツメカワウソの「リン」)

しかし、6月からは毎日の補液治療が必要となり、10月には寝袋のトレーナーから起きて来ず給餌時間まで寝ていたり、プールで泳がず、伏せている姿勢が多くなりました。
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11月19日は、朝から全く食欲がなく、検査の結果、腎不全、膵炎、貧血がこれまでにないほど悪くなっていました。翌日には普段の半分ほど餌を食べましたが、できる治療は限られます。獣医と担当者により、動物福祉の観点で定めている基準に照らし合わせ、リンにとってよりよく、できる限りの治療をしましょうと相談したのですが、その2日後、出血性腸炎を発症してリンは旅立っていきました。

リンは身体も鳴き声も大きく、食べるの大好き!で、隣の部屋のカワウソに喧嘩を売るなど、いつも元気で騒がしいのに、実はとても臆病もの(*´艸`*)
他個体の毛づくろいをしながら、毛を嚙み切ってしまったり、餌の前に鳴き声を止めて落ち着くトレーニングをしたり、たくさんな出来事があったせいか、誰もが「まだ海遊館に来て3年?(⁠☉⁠。⁠☉⁠)⁠!」と驚くほど大きな存在のリンちゃんでした。

リン、がんばったね
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