ニュース
2014年05月19日
【お知らせ】
6月2日(月)より、コツメカワウソの子どもたちは、バックヤードで健康診断を行うことになりました。
子どもたちをご覧いただくことができなくなりますが、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。
尚、企画展示「体感!熱帯雨林」の水辺コーナーでは、引き続きコツメカワウソをご覧いただけます。
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開催中の企画展示「体感!熱帯雨林」内の特設水槽に、生後5ヵ月になるコツメカワウソの四兄妹がデビューします。
期間は、平成26年5月21日(水)から平成27年1月12日(月・祝)まで、デビューするのは四兄妹とその母親(愛称:アヤメ)の計5頭です。
コツメカワウソの四兄妹はバックヤードで生まれ、一般公開するのは今回が初めてです。
※コツメカワウソの体調などにより、展示する頭数が変更になる場合があります。
今回展示するコツメカワウソの四兄妹は、平成25年12月29日と30日に誕生しました。
母親のミルクを卒業し餌の魚を自分で食べ、プールで泳ぐことができるようになったことから、一般公開することにしました。
四兄妹が生まれた時の体長は約8cm、体重46~57gで人間の手のひらに乗るほどの大きさでしたが、現在は全長約30cm、体重約1.3kgと母親の半分くらいに成長しました(母親は全長約70cm、体重約3㎏)。
四兄妹はとても活発で何にでも興味を持ち、母親が食べている餌を横取りするなど、わんぱく盛りでかわいらしい時期です。
海遊館では、元気で微笑ましい様子をたくさんのお客様にご覧いただきたいと考えています。
【コツメカワウソ四兄妹の展示について】
展示開始 平成26年5月21日(水)~平成27年1月12日(月・祝)
※企画展示「体感!熱帯雨林」の開催期間中になります
※生き物の体調などにより、予告なく展示数を変更または中止する場合があります
展示場所 海遊館エントランスビル4階「新体感エリア」特別展示室
展 示 数 5頭(母親と子ども4頭)
母親:愛称「アヤメ」
子ども:愛称「ワラビ」「ツクシ」「スイカ」(3頭がオス)、「コノハ」(1頭のみメス)
性格など
「ワラビ」貝殻などのおもちゃが好きで、一人で遊ぶことが多い。
「ツクシ」甘えん坊で母親のアヤメから餌の魚をもらっている。顔が大きい。
「スイカ」おっとりした性格で、ぼんやりとしていることが多い。
「コノハ」四兄妹で最も気が強い。餌の時間は飼育係員から離れないくいしんぼう。
【コツメカワウソ】 英名 Asian small clawed otter 学名 Amblonyx cinerea
イタチ科。カワウソの仲間では最も小型の種。東南アジアに分布する。四肢の指に小さく短い爪があることから、この名前がついた。指先は器用で上手にものをつかむことが出来る。小魚やカエルなどを食べる。かつて日本には「ニホンカワウソ」が生息していたが、2012年8月に絶滅種に指定された。
2025.06.13
生きもの情報
カリフォルニアアシカの赤ちゃんが誕生しました
2025年6月12日(木)に、「モンタレー湾」水槽でカリフォルニアアシカの赤ちゃんが誕生しました。海遊館でのカリフォルニアアシカの誕生は、今回で19頭目です。 2025年6月11日(水)より、「モンタレー湾」水槽で暮らすメスの「アスカ(15歳)」に出産の兆候を確認し、飼育員が24時間体制で観察を実施していたところ、6月12日(木)午前8時00分、無事に出産を確認しました。母子ともに健康で、「モンタレー湾」水槽では授乳など子育ての様子をご覧いただけます。誕生した赤ちゃんがすくすく育ってくれるよう、成長を見守っていきたいと考えています。尚、赤ちゃんは状況に応じてバックヤード等に移動させることがあり、ご覧いただけない場合がございます。予めご了承ください。 親子の様子(6/12撮影) 今回誕生した赤ちゃんについて(2025年6月12日時点) (6/12撮影) ・生年月日:2020年6月12日(木)・展示水槽:海遊館7階「モンタレー湾」水槽内・体 長:60㎝(目測)・体 重:9.4㎏(実測)・性 別:オス・親:母親 アスカ(15歳)、父親 不明 カリフォルニアアシカについて 英名 : California sea lion学名 : Zalophus californianus北太平洋東岸のみに生息。成長するとオスは体長約200cm、体重約300kg、メスは体長約170cm、体重約100kg になる。オスは全身こげ茶色で、メスはやや淡いこげ茶色。四肢が発達し、水中遊泳だけでなく、陸上歩行にも 役立っている。 一夫多妻で、1頭のオスが約30頭のメスや子どもを率いて「ハーレム」と呼ばれる群れを作り生活する。 妊娠期間は約1年間。通常1回の出産で1頭の子どもを産み、生後約1年間授乳を続ける。 カリフォルニアアシカの担当飼育員からのコメント カリフォルニアアシカの繁殖は季節性があり、受精時期は1年間でごく僅かな期間に限られます。交尾などの繁殖時期にみられる行動の観察だけでは、出産日を特定することが非常に困難な生きものです。今回、母親により一層安心して出産に臨んでもらえるよう、飼育員と獣医師が連携を密にとり、定期的な超音波検査や体重測定等により、出産日の特定に尽力しました。そのこともあり、出産当日は多くの飼育員に見守られ出産を迎え、飼育員一同、歓喜の渦に包まれました。今後もアスカが安心して子育てができ、赤ちゃんが健康にすくすくと育ってくれるよう、担当飼育員全員で協力してケアを行っていきます。
2025.06.12
調査・研究
ミナミイワトビペンギンの人工繁殖研究が、 日本動物園水族館協会最高の賞「古賀賞」を受賞しました
葛西臨海水族園と共同で取り組んでいるミナミイワトビペンギンの人工繁殖研究が、両園館が加盟する日本動物園水族館協会(JAZA)の最高の賞である「古賀賞」を受賞し、2025年5月22日(木)に開催された同協会の総会にて表彰されました。海遊館では2011年より、野生下において絶滅の恐れがあり、また、日本国内での飼育個体数も減少傾向にある本種の繁殖生態の解明と人工繁殖技術の確立を目指した研究を開始しました。2016年からは葛西臨海水族園と連携し、同年に本種では世界初となる液状保存精液を用いた人工授精に成功しました。 2017年には両園館で共同研究契約を締結し、さらなる研究の発展を目指して冷凍保存精液による人工繁殖に着手しました。2022年に葛西臨海水族園で誕生した雛が冷凍保存精液を用いた人工授精による個体と判明し、本種では世界初となる繁殖成功、さらに2024年には、海遊館で誕生した雛が世界2例目の成功を収めました。 日本動物園水族館協会(JAZA)総会の授賞式の様子(豊橋総合動植物公園提供) この度、14年にわたる研究の実績が認められ、日本動物園水族館協会より「古賀賞」を受賞しました。古賀賞は、希少動物(繁殖が難しく、世界的にも重要な種)の繁殖にとくに功績のあった動物園や水族館に対して贈られる、日本動物園水族館協会の最高の賞です。1986年の制定以降、これまでに37件の授与があり、本件が38件目となります。 海遊館と葛西臨海水族園は、本研究で培った技術を用いて、館内繁殖による国内のミナミイワトビペンギンの継続飼育や、将来的には野生下のペンギン類保全へ貢献できればと考えています。研究の発展のため、これからも取り組みを続けてまいります。 人工繫殖研究について詳細はこちら 2024年に海遊館で誕生した冷凍保存精液による人工授精で誕生した雛 人工授精の様子
2025.06.11
生きもの情報
ミナミイワトビペンギンの雛が2羽誕生しました
展示水槽で子育ての様子をご覧いただけます。 2025年5月29日(木)、6月7日(土)に、「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽でミナミイワトビペンギンの雛が2羽誕生しました。「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽で飼育しているミナミイワトビペンギンたちは、4 月下旬より繁殖期を迎え、複数形成されたペアから2ペアで1羽ずつ、計2羽の雛が誕生しました。 現在は、親鳥がそれぞれの巣で子育てをしており、時折、雛に口移しで餌を与える等の様子をご覧いただけます。 雛たちの成長は順調で、1羽目の雛は孵化から約2週間で体重が10倍以上になりました。2羽目の雛も孵化してから4日で2.5倍を超え、すくすく育っています。飼育員は毎朝の体重測定や観察で健康状態をチェックしながら、子育てを見守っています。 ミナミイワトビペンギンの親子(6月11日撮影) 【ミナミイワトビペンギンの雛について】 【1羽目】・孵化日 : 2025年5月29日(木)・性 別 : 不明・体 重 : 75.3g(孵化直後)752.1g(6月11日時点) 【2羽目】・孵化日 : 2025年6月7日(土)・性 別 : 不明・体 重 : 64.1g(孵化直後)150.0g(6月11日時点)