生きもの情報
2022年08月01日
今後1ヶ月程で親鳥とほぼ同じ大きさまで成長し、雛特有の「綿羽」が抜け、成鳥と同じ羽に生え換わります。
その後1ヶ月ほどで親鳥の元を離れ、単独で生活するようになります。
親鳥に餌をねだる様子も多くみられており、よく食べ、よく寝てすくすくと成長中です。これまでは巣の中で親鳥と過ごしていることがほとんどでしたが、最近は巣の外にも興味が出てきたようで、巣から出て付近を歩き回ったりする様子も見られ始めています。
巣立ちはもう少しかかりそうですが、今後も成長を見守って下さるとうれしいです。
産 卵 日:2022年5月14日
孵 化 日:2022年6月23日
雛の体重:85.2g (出生直後)、1928g (7月25日時点)
英名:Gentoo penguin
学名:Pygoscelis papua
南極半島や南極周辺の島々に生息する。体長約75㎝で、頭頂部にある白い斑紋が特徴。小高い丘に雑草や小枝、小石で浅いクレーター状の巣を作り、メスは1回の産卵で通常2個の卵を産み、オスとメスが交代しながら温める。産卵後35~40日で孵化し、オスとメスが協力しながら子育てを行う。小魚、オキアミ、イカなどを食べる。
2025.06.11
生きもの情報
ミナミイワトビペンギンの雛が2羽誕生しました
展示水槽で子育ての様子をご覧いただけます。 2025年5月29日(木)、6月7日(土)に、「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽でミナミイワトビペンギンの雛が2羽誕生しました。「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽で飼育しているミナミイワトビペンギンたちは、4 月下旬より繁殖期を迎え、複数形成されたペアから2ペアで1羽ずつ、計2羽の雛が誕生しました。 現在は、親鳥がそれぞれの巣で子育てをしており、時折、雛に口移しで餌を与える等の様子をご覧いただけます。 雛たちの成長は順調で、1羽目の雛は孵化から約2週間で体重が10倍以上になりました。2羽目の雛も孵化してから4日で2.5倍を超え、すくすく育っています。飼育員は毎朝の体重測定や観察で健康状態をチェックしながら、子育てを見守っています。 ミナミイワトビペンギンの親子(6月11日撮影) 【ミナミイワトビペンギンの雛について】 【1羽目】・孵化日 : 2025年5月29日(木)・性 別 : 不明・体 重 : 75.3g(孵化直後)752.1g(6月11日時点) 【2羽目】・孵化日 : 2025年6月7日(土)・性 別 : 不明・体 重 : 64.1g(孵化直後)150.0g(6月11日時点)
2025.06.04
調査・研究
海遊館クラウドファンディングについてのご報告
海遊館では1990年の開業当初より、オーストラリア北東部に広がる世界最大のサンゴ礁であるグレート・バリア・リーフを再現した「グレート・バリア・リーフ」水槽の展示を通して、その自然環境やそこで暮らす生きものの生態を伝えてきました。昨年11月28日にリニューアルオープンした同水槽の、リニューアルに向けた現地潜水調査などを経て、改めてグレート・バリア・リーフの美しさ、生命の素晴らしさをより多くの方に知っていただきたい、という想いが強くなり、グレート・バリア・リーフやサンゴ礁の未来を守る取り組みとして、2024年6月3日から2024年7月31日まで、クラウドファンディングを実施し、約546万円のご支援をいただくことができました。改めてクラウドファンディングで支援者の皆さまの想いとその温もりを感じました。心より厚くお礼申し上げます。皆さまからのご支援金は、海遊館からの拠出金と合わせて1,000万円をグレート・バリア・リーフの環境保全に向けて活動する現地NPO団体「Great Barrier Reef Legacy」に寄付させていただきました。また、海遊館でも昨年より「サンゴのバイオバンク」を設置し、サンゴの飼育・研究に取り組んでおります。今後とも皆さまの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします
2025.05.29
生きもの情報
海遊館初!大型のサメ「シロワニ」の展示を開始しました
海遊館は、「シロワニ」の展示を開始しました。本種の展示は海遊館初です。 左:オス 右:メス シロワニは、全長4mを超える大型のサメの仲間です。大きな歯がむき出しの恐ろしい顔つきとは裏腹におとなしい性格で、サンゴ礁や沖合の浅瀬、水中の洞窟などに生息しています。東海大学海洋科学博物館より、全長2.7mのメスと2.5mのオス、計2尾を「太平洋」水槽へ搬入しました。現在は新しい環境にも慣れ、水槽の中をゆったりと泳いだり、1日2回の「お食事タイム」では飼育員が与える餌を食べる様子をご覧いただけます。 展示場所 「太平洋」水槽 展示個体 ・メス:全長2.7m 2025年5月12日(月)搬入・オス:全長2.5m 2025年5月15日(木)搬入 シロワニについて 英名:Sand tiger Shark学名:Carcharias taurus 全長4mを超える大型のサメ。サンゴ礁や沖合の浅瀬など暖かい海に生息し、日本では伊豆七島や小笠原諸島を含む南日本海域に分布する。日中は海底の洞窟などに潜み、夜間に活動する夜行性で、他の魚類を主な餌とする。恐ろしい顔つきとは裏腹に、性格はおとなしい。胎生で、子宮を2つ持ち、1度の繁殖で全長約1mの仔を最大2尾産出する。胎児は子宮内の他の卵や兄弟姉妹を食べて成長することで知られる。