生きもの情報
2020年10月05日
2020年10月5日(月)に、兵庫県妻鹿漁港から「チリの岩礁地帯」水槽に、カタクチイワシ約1万尾を搬入しました。
今年、カタクチイワシの搬入作業は初めてです。
「チリの岩礁地帯」水槽
今回の搬入作業により、カタクチイワシの展示数は約1万5千尾となり、水槽の中をダイナミックに群雄する姿がご覧いただけます。
海遊館ではカタクチイワシの展示を通して、海の不思議とすばらしさをお伝えしたいと考えています。
英名:Japanese anchovy 学名:Engraulis japonicus
カタクチイワシ科。北海道から九州南岸までの沿岸域、瀬戸内海に分布する。沿岸近くの表層付近を大きな群れを形成し遊泳する。
最大約20cmまで成長し、大きく開く口の上顎が目立つため「片口」の名がついた。
自然界では、様々な海洋生物の重要なエサとして生態系を支えている。
水槽容量 :250t 水温:18℃ 展示面積:40㎡
南米チリ沿岸の環境を再現しています。この水槽では、主にカタクチイワシとマイワシを展示しています。
今年9月から担当になり、初めてカタクチイワシの輸送作業を取り仕切ります。緊張していますが、必ず輸送を成功させたいと思います。
カタクチイワシは、群れで泳ぐ美しさやダイナミックな様子に注目されることが多いですが、自然の海では、この群れが様々な海洋生物のエサとして、生態系を支えていることを想像していただけるとうれしいです。
2025.11.20
ニュース
水中からメリークリスマス!「サンタダイバー」が登場します
2025.11.19
生きもの情報
飼育員が人工保育した絶滅危惧種の海鳥「エトピリカ」の展示決定!!
~12/1(月)より「アリューシャン列島」水槽にてご覧いただけます~ 2025年12月1日(月)に、同年4月9日よりリフレッシュ工事中の「アリューシャン列島」水槽が再オープンします。これに合わせ、バックヤードで飼育員が人工保育したエトピリカの幼鳥(1羽)がデビューします。今回デビューするエトピリカは、2025年8月25日にバックヤードで誕生しました。誕生直後から飼育員が親代わりとなり、エサやりや体重測定を行って育てています。10月20日からは飼育員が一緒にプールに入って遊泳訓練を重ね、成鳥と同じように泳げるようになりました。現在は水鳥らしい姿になってきましたが、成鳥に比べてクチバシが小さく黒ずんだ色をしており、まだまだ幼くあどけない姿をご覧いただけます。▼飼育員による遊泳訓練の様子 【エトピリカの幼鳥について】 ・産卵日 : 2025年7月18日(金)・孵化日 : 2025年8月25日(月)・性 別 : 不明・体 重 : 54g(孵化直後)→ 610g(2025年11月19日時点)※生きものの状況により予告なく展示を中止する場合がございます。 エトピリカの担当飼育員からのコメント まずは「アリューシャン列島」水槽という新しい環境に早く慣れてほしいです。またバックヤードでしっかり遊泳訓練しましたが、まだまだぎこちない泳ぎ方でとても愛らしいので、たくさんのお客様に幼鳥の間だけの魅力をご覧いただきたいです。 【エトピリカについて】 英名 : Tufted puffin学名 : Fratercula cirrhata北太平洋の亜寒帯域に広く生息する海鳥で、現在、日本国内では北海道の一部地域でのみ繁殖が確認されているものの、その数は少なく、環境省レッドリストにて絶滅危惧IA類に分類されている。
2025.10.31
調査・研究
ジンベエザメの身体測定を実施しました
11月1日(土)の "計量記念日" を前に、10月31日(金)に「太平洋」水槽で飼育展示中のジンベエザメの全長・胴回りの計測を行いました。 結果は以下のとおりです。 全長 胴回り 推定体重 推定年齢 海(かい)/オス 5 m 30 cm昨年(4 m 70 cm) 2 m 60 cm昨年(2 m 30 cm) 1,100 kg昨年( 700 kg) 8~9 歳 遊(ゆう)/メス 6 m 20 cm昨年(6 m 20 cm) 2 m 70 cm昨年(2 m 60 cm) 1,800 kg昨年(1,800 kg) 18~19 歳 「海」は、昨年 10 月 2 日の搬入時に比べ、全長で 60 cm、推定体重で 400 kgも大きくなりました。「遊」は全長には変化ないものの、胴回りが 10 cm 大きくなっています。全長から体重を推定しているため、昨年と同じ推定体重になりますが、増加している可能性が高いと推察されます。 海遊館では、まだ詳しい生態がわかっていないジンベエザメの生態研究や健康管理の一環として、定期的に身体測定を行っています。飼育員が水槽に潜ってエサを食べている最中のジンベエザメにメジャーを当て、全長と胴回りを実測し、推定体重を割り出しました。 計量記念日を通して生きものたちが元気に成長する様子を紹介し、海遊館の健康管理の取り組みや、自然環境について興味をもっていただきたいと考えています。