海遊館日記

2014年2月

以布利センターのご紹介

ジンベエザメ「天ちゃん」が高知県土佐清水市にある「大阪海遊館 海洋生物研究所以布利センター」に引越した後、数日間、以布利センターに滞在し、観察などのお手伝いをしてきました。

以布利センターは、海遊館で展示する生き物の収集と飼育、周辺海域の調査研究を行っています。

基本的に一般公開していませんが、とても大切な役割を果たしています。

以布利センターのスタッフは、地元の漁業関係者と協力し、展示に必要な生き物を収集したり、水槽や港内のイケスに収容している魚類の餌付けや健康状態のチェックを行います。

また、研究施設や水槽の管理(設備メンテナンス、掃除など)や地元の方々との交流などもあります。お祭りなどに参加することもあるんですよ。

そのほんの一部をご紹介します。


まずは、ジンベエザメ。
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港内のイケスでは、地元の漁師さんからゆずっていただいた魚を一時的に収容しています。台風等の影響がありそうな時や長期的に飼育する場合は水槽へ移動します。
イケスに潜って、中の生き物の様子を観察することも。
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水槽設備メンテナンス(ポンプやクレーンなど設備機器のチェック)も行います。
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定期的に大阪から設備担当者がメンテナンスに来ますが、日々のチェックは以布利センターのスタッフが行います。
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水槽の掃除もしなければなりません。観察用窓があるので、アクリル掃除も行います。
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なお、以布利センターは研究施設ですので、通常は一般公開をおこなっておりませんが、地域振興への協力を目的として、ジンベエザメを飼育している「以布利第二水槽」を、土・日・祝日のAM9:00~PM3:00まで特別公開しています。

ご覧いただけるのは、ジョン万次郎資料館か足摺海洋館に入館された方(半券必要です)、もしくは土佐清水市民の方。さらに、高知西南交通の「しまんと・あしずり号周遊観光バスツアー」でもご覧いただけます。

なお、作業や生物の状態によっては、予告なく公開を中止する場合がありますのでご了承ください。

ナミちゃん歯磨きに挑戦!

先日、以前からやってみようと考えていたカリフォルニアアシカの「ナミ」の歯磨きに挑戦してみました。

まずはナミに口を大きく開けてもらって、「さあ歯磨きするよ~!」と声をかけました。

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不思議そうな顔をしていましたが、頑張って口を開けてくれています。

まずは下の歯から歯磨きをスタートです。

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ガッツリと力を入れて磨いてみましたが、きちんと口を開けたまま頑張ってくれました!

それでは続いて上の歯です。

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少し嫌がるかな?と思いましたが、これもしっかりとクリアできました!

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歯磨き後の歯ブラシには、この通りすごい汚れが・・・。

やっぱり歯磨きしてみて良かった!

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歯がキレイになってナミも満足げです!

皆さんもしっかりと歯磨きをして、歯を大切にしてくださいね!

ワモログ☆その10

ワモログ更新します。

前回お知らせしたワモンアザラシたちの換毛ですが、フブキ・モヤともに完了しました。すっかり新しい毛になって見た目にもかなり変化が。

こちらは換毛前のモヤ。茶色くてボサボサしています。
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そして、換毛後がこちら。
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「キレイになりましたー。」

色もシルバーっぽい明るい灰色になって、まるで別のアザラシみたいです。でも、模様は換毛前と同じ柄です。

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よーく見ると、鼻の下にちょびヒゲのように茶色い毛が残っています(笑)

現在はアラレが換毛中です。

なお、毛がボサボサしていても病気ではないのでご安心を。

ずずず、ぞぞぞ

「海遊館日記」1月6日号の「エラのお話し」で登場した「太平洋」水槽のグルクマ。

口を大きく開けて、餌となるプランクトンを濾し取って食べているわけですが、海遊館ではジンベエザメと同様のイサザアミのほか、イワシ用などの人工餌料を与えています。

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給餌は飼育係員が水槽の上から行うのですが、ジンベエザメの所にグルクマが接近すると、水とともに吸い込まれてしまうことがあるので、グルクマの給餌専門の係員がいるんですよ。

「こっちこーい!」
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餌をまくと、ずずずっとグルクマが群れをなして寄ってきます。

ばしゃばしゃ!
そこにアカシュモクなどの大型の魚がグルクマを狙ってやってきて、更にばしゃーん。大型の魚がいなくなると、またグルクマがやってきて...の繰り返し。

ジンベエザメの給餌が終わるまで、グルクマ係は様子を見ながら給餌を行っています。

さて、給餌終了後。まだ、餌の余韻があるのか、食べ足りないのか、グルクマは水面で泳ぎ回っています。
餌もないのに、みんなで集まり、ぞぞぞ。

この、ぞぞぞという雰囲気は何か不思議な感覚で、何かむずかゆくなるのは私だけでしょうか?

ジンベエザメの「天ちゃん」、元気です!

ジンベエザメの「天ちゃん」は、健康チェックのため、2月11日の閉館後に海遊館を出発し、2月12日早朝、高知県土佐清水市にある「大阪・海遊館 海洋生物研究所以布利センター」へ一時的に里帰りしました。

約10時間の長旅を経て、無事、到着することができました。
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「天ちゃん」の引越しに伴い、私も数日間以布利センターに滞在し、「天ちゃん」の観察やエサやりをセンターのスタッフと協力して行いました。

移動後の「天ちゃん」は、長旅の疲れもすぐにとれたのか、翌日から大好きなイサザアミを食べ、元気よく泳いでいました。

「天ちゃん」がエサを食べる様子をご覧ください。


以布利センターでの「天ちゃん」の様子については、この「海遊館日記」で皆様にお知らせできればと思っています。

「天ちゃん」は数カ月間、健康チェックや行動観察を行った後、4月中旬に海遊館へ戻ってくる予定です。

なお、「太平洋」水槽には現在、ジンベエザメの「遊ちゃん」が元気よく泳いでいますので、「遊ちゃん」に会いにきてくださいね。

本日のトラフザメ

「太平洋」水槽を観察していると、今日も1尾のトラフザメが別の個体を追いかけ始めました。

そしてしっぽをはぐはぐ。

いつも尾を噛まれるコは決まってるようで、尾がずたずたです。

よっぽどもてるんやな?と、しばらく観察していると、その間に割り込むかのように新たなトラフザメが登場しました。

わわっ、三角関係!!

と思いきや、この後更に2尾が加わり、何がなんだかわからなくなってしまいました。

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しかし、後から来た2尾はすぐにどこかに泳ぎ去ったので、ただの通りがかりだったかもしれません。

で、新しく参加した個体ですけども、今日はこの2尾の間に割り込むことはできなかったようです。

おもしろいですよ、トラフザメ。

お嫁に行きました☆

先日、海遊館生まれのペンギンが、北海道の水族館へお嫁に行きました。

ペンギンを運ぶ方法は、ペンギンの種類や運ぶ距離で異なり、今回は航空機を利用して運ぶことになりました。

まず、ペンギンを運ぶための容器が必要です。当然ながらお店で売っていないため、係員自ら設計、作製しました。
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ペンギンが怪我をしないよう、内側の角を無くす、容易に出し入れ可能な扉にするなど・・・担当の知恵と工夫が盛り込まれています。

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輸送当日、空港までは車で運びました。容器内の底には、保冷材を敷き詰め準備OK!

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万が一、容器の故障や気温が上昇しても対応できるよう、万全の準備で臨みます。

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積み込み手続きとして、容器の計測を行います。

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ここが生物の状態をチェックできる最終ポイント。異常がないかしっかり観察します!

全部蓋あけるとペンギンが逃げるので、半分だけ・・・さて、何ペンギンでしょうか?わかりますか?

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動物用のコンテナへ積み込み、手続き完了。

今回運んだペンギンはオウサマペンギン!体も大きく、低温で運んであげないと行けません。

ただ、我々にできることはここまで、あとは無事に到着するのを祈ることしかできません。

そして数時間後、相手先より、無事到着しましたよ!との連絡があり一安心。

はやく相性の良いパートナーを見つけ欲しいですね♪

むぎゅ~

コツメカワウソの予備水槽でのひとコマ。
「ミミ(♀)」が「ハチ(♂)」のわきの下にもぐりこんでいます。
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「ミミ」はとにかく間に入るのが大好き。係員の足の間や、「ハチ」の足の間にも入ります。

人間はまあいいとして、カワウソの足は短いですから、「ミミ」が入ろうとしたら、よく「ハチ」はずっこけています。

なもので、「ハチ」は時々、怒ってます(笑)。わきの下なら、その心配はありませんね。

この幸せそうな「ミミ」の顔。「ミミ」は本当に「ハチ」が大好きなんだね。
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このまま「ハチ」も寝てしまいそう。
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皆さんにほっこりをおすそわけします!

老兵は死なず......?(PartⅡ)

世の中には色んなものがありますが、これなんかもその一つでしょうか。

電気を流してサビを防止する"電気防食装置"というものがあります。海辺にある橋の支柱などに使われている物です。
海遊館では、ろ過装置に取り付けていますが、設置から15年を経過し、そろそろ取替の時期にきているようですが...

設備担当者と電気防食装置とでこんなやり取りがありました。

担当者:「永い間ご苦労様。あとはゆっくりと休んでください。」

電気防食:「なぁに、まだまだ頑張りますよ。」

担当者:「いや大丈夫だから。」

電気防食:「でもー・・・。」

担当者:「ろ過装置に穴が開いて水漏れしてからでは遅いんです!」

電気防食:「そうゆうことならしょうがないですね。」

古い電気防食は"老兵は死なず...、いや早く引退して、事故を未然に防ぐことの方が大事かな~"と思ったそうな。

 

これが新しい電気防食装置

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ろ過装置へセッティング
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取り外された電気防食装置。永い間ご苦労様でした。ありがとう。20140216_3.JPG

海遊館に温泉?

先日の朝、カリフォルニアアシカとゴマフアザラシを飼育している「モンタレー湾」水槽からモクモクと湯気が立ち上っていました!

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「ご覧のとおり、冬の間だけこの水槽は温泉になるのです!!」と、言うのは冗談です。

実はこの水槽、水温は一定に保たれていますが、気温は建物の外と同じ気温なのです。

ちなみに水温は18℃前後になります。

そのため冬の寒い日に冷え込んで、気温と水温の差が大きくなると、年に数回ですが、このような光景が見られます。

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同じ場所で何枚か写真を取っていると、アシカがこちらの様子を伺いに来ました。

こうして見ると、本当にアシカが温泉に入っているように見えてしまいますね!


休館日の風景

1月11日の閉館後、「太平洋」水槽のジンベエザメの天ちゃんは、健康診断のため、高知県にある以布利センターに旅立ちました。そして今朝、無事到着との連絡がありました。

たいへん寒い夜でしたが、天ちゃん、お疲れ様!

さて、2月12日と明日13日は海遊館は休館日。

今回の休館日では、年に一度の電気関係の点検があるため、最低限の電気しか使用することができません。照明はほぼなしで、エレベーターも止まってしまいます。

飼育係員が作業をする7~8階には階段を使ってえっちらおっちら。忘れ物をした日にゃ泣いてしまいます...。

電気って本当に大切ですね。

階段を歩くのがつらい時は館内通路を歩いて気を紛らわします。暗くて、しーんとした館内ですが、太平洋水槽は天井から自然光が入るため、明るさはいつもとそんなに変わりません。

底を見ると、トラフザメが別のトラフザメの尾を噛んでます。
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「何してんのー!」と思いますが、これは求愛行動。実は後ろにいるのがオス、前がメスで、尾を噛まれたメスはおとなしくなり、時にはひっくり返ってしまうこともあるんです!

初めて見た時は、噛まれているほうが死んでいて、引っ張り回されているのではないか?とびっくりしました。

皆様もこのようすをご覧になることがあるかもしれませんが、そういうわけですので、ご安心を。

少しずつ羽根が抜け始めました。

「南極大陸」水槽で飼育中のオウサマペンギンの雛たちは、すくすく成長し少しずつ大人の羽根が生えてきました。
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本格的に抜け変わるのは、もう少し先の予定ですが、尾羽根や脚元をよーく観察すると、大人と同じ羽根がチラり。
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まだ少ししか生えていないため、分かりにくいですが、抜け始めると一気に進みます。
この調子でいくと、4月には大人の羽根に変わっているかもですね。

また最近では性格の違いも見られるようになりました。
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こちらは8月生まれの雛。性格は大人しく、嫌がらずに体重測定もさせてくれます。


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こちらは10月生まれの雛。少し臆病で寂しがり屋。

この先、この2羽はどんなペンギンに成長するんでしょうか。楽しみですね♪




海と森をつなぐもの

3月14日(金)より開催する企画展示「体感!熱帯雨林」で、西表島のコーナーを作ることになりました。

沖縄県の西表島は熱帯ではないのですが、日本では最も熱帯雨林に似た雰囲気の森があるところです。

展示を行うにあたり、やはり実際に訪ねてみなければ、というわけで、先日取材に行ってきました。

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西表島の魅力はなんといっても海岸です。海から陸へと見渡せば、干潟の渚からマングローブをへて陸上の森林に連続的につながる自然海岸。

すばらしいというほかありません。

大阪付近でもかつては自然海岸が広がっていたはずですが、いまでは多少の砂浜や干潟があったとしても、陸との境目には堤防や道路があり、海と陸が分断されているのです。海から陸まで自然のままつながっている場所は、もうほとんどありません。

自然海岸が広く残っている西表島では、海と陸を行き来する生き物や、海と陸の境目にすむ生き物がきわめて多様で豊かです。ほんとうにおもしろい。

そんな西表島の魅力を紹介していければと思っています。

ワモログ☆その9

こんにちは。ワモログ更新します。

今日はフブキの近況をお伝えします。

さて、まずはこちらの写真をご覧ください。
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最近の朝はいつもこんな感じです。寝起きのワモさんたち。(左からフブキ、ユキ、モヤ)

いつもは日中泳いでいることが多いので、体はつるんとしている様に見えるかもしれません。

ですが、体毛が乾くとこんな「ふわもこ」な感じになります。

じつは今フブキは換毛の真っ最中。年に1回体毛が生えかわる時期なのです。
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床に古い毛が落ちているのがわかりますか?

やはり体中の毛を新しくするには体力を消耗するようで、この時期は日中も上陸して寝ていることが多いです。

そう、つまり「ふわもこ」なワモンアザラシを見るなら・・・
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今でしょ!(BYフブキ)

ちなみにユキは換毛が完了し、モヤは最近始まりました。

上陸している時間帯は午後~夜が比較的多いです。

エイを探そう!

「太平洋」水槽には、様々な形のエイの仲間がいます。 少し探してみましょう。

●(マル型)=代表的なものはマダラエイ。
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ほかにもホシエイやアカエイなどがいます。
 
次は、♠(スペード型)=ヤジリエイ。けっこうレアなエイです。
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そして、♢(ダイヤ型)=ウシバナトビエイ。
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他にもマダラトビエイがいます。


では、このエイの名前は?形を表現するのが難しいのですが、あえて言うならは楕円形かな?
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正解はツバクロエイというエイです。
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ほとんど動かないので見つけることは難しいのですが、稀に泳いでいる姿を見ることができます。
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ぜひ探してみてください!

イルカ通信2月号~とっくみあいのケンカ~編

あ、イルカチームのふたりけんかしてる~
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仲が悪いわけではありません。
たまたま息が合ってしまい、いまにも取っ組み合いのけんかが起こりそうなポーズになってしまっています。

私たちイルカチームはイルカたちにお食事を与える時にドライスーツという水が入って来ない特殊なスーツを着ています。

ドライスーツを着ている人に無言で上のポーズを取ると、ポーズを取った人に対してくるっと背中を向けます。
条件反射ですね。私たちも日々お互いにトレーニング(笑)
背中を向けられたらドライスーツを着るor脱ぐためにファスナーを開閉するんです。

なので、上の写真はそれぞれがドライスーツを閉めてあげようとしてポーズを同時に取ってしまったんです。


ファスナーが開いている状態
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ファスナーが閉まった状態
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もしファスナーが開いたままで水の中に入ろうとする係員がいたら・・・
残念そうな顔でその先を見つめてあげてくださいね。

節分といえば

本日は2月3日の節分の日。

節分といえば、海遊館では「太平洋」水槽でオニさんダイバーが登場していたり、
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ラッコに飼育係員特製の"氷の恵方巻き"を与えるのですが、他になんかないかいな?と調べると、節分鰯があるじゃないの!

節分鰯とは、柊(ひいらぎ)の枝にイワシの頭を刺したものを玄関に飾ると魔除けになるというもの。

「イワシを焼く時出る煙と臭いで邪気を追い払い、ヒイラギの針で鬼の眼を刺す」という説と、「イワシを焼く時出る煙と臭いで寄ってきた鬼の眼を、ヒイラギの針で刺す」という説があります。

ん?鬼は結局、イワシが好きなのか、嫌いなのか?意見の分かれるところですね。


さて、節分鰯を海遊館で作るとしたら・・・、

「チリの岩礁地帯」水槽にいるイワシはカタクチイワシ。
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「日本の森」にあるのはヒイラギモクセイ。
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ヒイラギと木犀(もくせい)の雑種と考えられており、ヒイラギほど葉のギザギザは鋭くはありません。皆様のおうちの庭や生け垣などでもおなじみの木で、キンモクセイの花が咲くのと同じころに白い匂いのよい花を咲かせます。


さて、作ろうと思いましたが、カタクチイワシはマイワシに比べると小さいので、ヒイラギに刺すにはかなりの数が必要かも...って、「チリの岩礁地帯」で展示中のイワシをすくうわけではありませんからね!

イワシとヒイラギを展示しているので、これで海遊館には魔よけがあるってことで!

ごしごし

カワウソは水辺の生き物ですが、体を乾かすために、野生では草むらや葦場のようなところを使用します。

そこで、海遊館では以前よりドンゴロス(麻袋)を使っていますが、ドンゴロスを食いちぎって繊維を食べてしまうコがいます。

繊維のほとんどは排便から排出されるのですが、腸の動きが弱い幼獣などでは胃や腸に繊維がたまり、餌が通らなくなってしまう場合もあります。

そんな状態になると獣医にお願いして、ファイバースコープで繊維を引っ張り出したり、開腹手術が必要になってしまいます。

誰?俺だ(by ゴボウ)
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そんなコでも体を乾かすものは必要なので、すのこを入れたり、木製の箱を入れたりするのですが、布にはかないません。

かといって、バスタオルなどは入れたら即べちゃべちゃになってしまうし...。

温風がぶわーんと出るようなものも考えたけど、カワウソ的には体をごしごしするものは絶対欲しい!

一昨年に産まれたグミは、昨年の健康診断で少し胃の中に繊維があるのが確認されたので、やはりドンゴロスの使用を中止し、すのこに変更しました。

グミの母親、ツバキと2頭、なんか不満そうですから、すのこに係員の使い古しの綿のトレーナーを着せてみました。

トレーナーは他園館でも使用実績がありますし、タオルよりはべちゃべちゃになりにくい!そして、袖にも入ることができるので、楽しいかなと思ったのです。


すのこだけの時より満足そうでほっとしていますが、もっと画期的なものはないもんかねえ?

出前授業準備、パソコン格闘中!

海遊館では時々、出前授業として各学校に出張し、海遊館の生き物などについて、講座を行っています。
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2台のパソコンを駆使!さぞかし、有能なデイトレーダーか、それとも優秀なクリエイターか?

実は、プレゼンソフトがいつの間にかバージョンアップ、以前作った資料が開かなくなってしまいました。

1台で新しいバージョンを開いて、もう1台で古いバージョンを開いて・・・

字体が違う!アニメーションが動かん!画像がどっかへいってしもたぁ~などなど。

普通の方なら1台で十分だと思いますが、ない知恵を絞って出たのがこの案なんです。


また、当日は資材も持って行きます。
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ゴミのようでゴミではありません。


そんなこんなで着々と?出前授業の準備をしております。

さて、どんな授業になるか・・・

もう2月ですが・・・&節分にちなんだイベントのお知らせです!

遅くなってしまいましたが、1月初めのお話です。

1/1~3日の3日間、ラッコと一緒に新年のお祝いをした時の様子をお伝えしたいと思います。

新年といえば、こちら。

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そうです、鏡餅(氷)&イセエビ♪ めでたさがにじみ出ております☆

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水槽においてみたところ、「パタ」は興味津々!!

すかさずイセエビにかぶりつく「パタ」!
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やっぱりエビさん大好きなんだね!

一方、鏡餅氷はというと・・・

1日目、全然興味なしで受け取ってもらえませんでした(泣)

2日目も・・・(号泣)

ところが、3日目
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も、持ってる~~~!!!(感激)

3日目にしてようやく受け入れてもらえました☆(笑)

「パタ」、2014年も健康でよろしくね!!

ブログをご覧のみなさまも、これからも宜しくお願いします、



ここで、お知らせです。

2/3(月)は節分!ということで、恵方巻きに見立てた氷を「パタ」にプレゼントしたいと思います。

恵方巻き.JPG
時間はPM2:00からです!

が!!!

パタが受け取ってくれるかどうかは正直分かりません(; ;)

食べてくれたらいいのですが。。。

どうなるかは乞うご期待!!

また、「海遊館日記」でその時の様子はお話したいと思います!!
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