海遊館スクール
海遊館では、生きものや自然環境により深く興味をもっていただくために、様々な「海遊館スクール」を、社会教育活動の一環として開講しています。飼育員がご案内する「おとまりスクール」や「ナイトツアー」その他、不定期で生きものや自然環境をテーマにしたスクールを開催しています。
ここでは、過去に開催したスクールや企画をピックアップしてご紹介いたします。

気軽に生きものの世界を
楽しめるスクール

もっと深く生きもの世界を
学び楽しむスクール

気軽に生きものの世界を楽しめるスクール

夜ヨガ(2013年11月~不定期)

ジンベエザメの泳ぐ太平洋水槽前で、ヨガを行うイベント。魚たちのゆっくりとした動きを感じながらまるで海の中でヨガをしているような体験をしていただくことができます。海の生きものをイメージしたポーズにも挑戦します。飼育員による館内ツアーも実施。「夜ヨガ」に限らず、「冬ヨガ」「ママ&ベビーヨガ」など、季節やテーマを変えて実施してきました。

冬ヨガ×夜の海遊館

冬ヨガ×夜の海遊館

「#海遊館ネイル」(2016年7~8月)

生きものをモチーフにした6種類の海遊館オリジナルネイルシールで、海遊館らしいネイルを楽しむイベント。会場では爪先1本に、ネイルシールを貼り、ラメポリッシュを塗ってトップコートで仕上げる、簡単で可愛いネイルを体験していただきました。ネイルの体験中にはスタッフが生きもののプチ解説も実施。フォトプロップスなどを使っての、インスタジェニックな記念写真撮影もお楽しみいただきました。

海遊館ネイル

海遊館ネイル

アートに挑戦「海藻おしば教室」(2014年2月)

海藻を使ってアート作品を作る「海藻おしば教室」。海藻の姿や形は多様で、日本の沿岸には約1,500種類もの海藻が生育しています。そんな海藻を使って、専門の講師(海藻おしば協会より)の指導のもと、世界に1つだけの「海藻おしばアート作品」を作っていただきました。たくさんの海の生き物が生活する大切な場所である海藻のお話や実験も交えて、海藻の多様性や美しさ、その大切さをお伝えしました。対象は4歳以上。

海藻おしばアート
(野田氏作品)

海藻おしばアート(子ども作品)

大人の女性限定ワークショップ「ヒレを極める“ひれナイト”」(2015年1月)

企画展示「ヒレのヒミツ~スイマーたちの華麗な物語~」に関連したワークショップ。魚やイルカなど生きものの「ヒレ」のおもしろさに注目したレクチャー、さらに、身近な「ヒレ」のおもしろさに触れる機会として「ひれ酒」の紹介やテイスティングを行いました。「ひれ酒」は食用魚(フグ)のヒレを利用した日本酒の飲み方で、日本の食文化のひとつです。『魚の進化やヒレに興味はない』『ひれ酒を飲んだことがない』という方にも、興味を持っていただくきっかけとなりました。20歳以上の女性が対象です。

大人女子限定のワークショップ
「ヒレを楽しむひれナイト」

大人女子限定のワークショップ
「ヒレを楽しむひれナイト」

生き物たちのキスマーク・スタンプラリー(2015年12月~翌1月)

2015年冬の海遊館のテーマ「ラブ&アース」に合わせて、海遊館の生き物たちからの「キスマーク」と、熱いメッセージが綴られた「ラブレター」を作成しました。 ラブレターは、「ジンベエザメ」「ラッコ」「コツメカワウソ」「ワモンアザラシ」「イワシ」の全5種類で、そのうちジンベエザメを除く4種のキスマークのスタンプラリーを2015年12月23日(水・祝)から2016年1月11日に開催。 生き物たちのキスマークは、普段から実施している健康管理のトレーニングを応用し、生き物たちに協力してもらいながら、実際の生き物たちから採集しました(ジンベエザメのみ精巧な実物大の頭部原寸模型を使用)。生き物たちを身近に感じていただく機会となりました。

キスマークスタンプラリー

キスマークスタンプラリー

顔博×デコスイーツ体験講座(2017年7・8月)

企画展「顔博」の関連イベント。展示中の「フサギンポ」「ハコフグ」など、海の生き物たちの「顔」をじっくり観察して、生き物たちそっくりのデコスイーツを作りました。飼育員によるツアーと生き物の観察、パティシエによるスイーツ作りの基礎知識講座など、盛りだくさんの内容でした。スイーツを作るために、じっくり生き物たちの特徴を観察することができました。菓子メーカーのモンテールとの共催。

「顔博×デコスイーツ」体験講座

「顔博×デコスイーツ」体験講座

「顔博×デコスイーツ」体験講座

「顔博×デコスイーツ」体験講座

もっと深く生きもの世界を学び楽しむスクール

トークイベント「さかなクンと一緒に魚の顔に隠されたヒミツにせまろう!」(2017年10月)

開催中の企画展「顔博」をもっと楽しめるように、魚類への豊かな知識と楽しい解説で人気の「さかなクン」をお迎えしたトークイベントを開催。飼育員とさかなクンが「顔博」に登場しているフサギンポやオオカミウオなど、「顔」に特徴のある魚たちの生態を紹介しました。また、さかなクンがその場で書いたおもしろい「顔」の魚の名前を当てるクイズを実施。正解したこどもたちには、さかなクンの手書きイラストがそのままプレゼントされました。 不思議な「顔」の魚たちを、楽しく知って覚えられる時間となりました。

さかなクントークショー

さかなクントークショー

シンポジウム「ジンベエザメに海のことを聞いてみよう!~海と日本PROJECT~」(2017年8月)

最新のジンベエザメ研究について最前線で活躍中の3名の研究者をお招きして開催したトークイベント。北海道大学大学院水産科学研究院と共催。 仲谷 一宏 先生(北海道大学名誉教授)からはジンベエザメを中心にしたサメの形について、宮下 和士 先生(北海道大学教授)からはジンベエザメの行動経路に関するバイオロギング調査について、工樂 樹洋 先生(理化学研究所 ユニットリーダー)からはジンベエザメを始めとしたサメのDNAの特徴とそのDNA研究についてなど、それぞれ専門的な角度からジンベエザメに関する最新情報をお話いただきました。内容は高校生以上を対象に構成。

シンポジウム

シンポジウム

シンポジウム「ひろがる!海洋生物研究」(2017年9月)

東海大学海洋学部と共催したシンポジウム。主に海洋生物について最新の研究をわかりやすく紹介し、海洋生物の研究に広く興味を持っていただくことを目的に、東海大学海洋学部で海獣類(イルカやクジラ)、板鰓類(サメやエイ)、ベントス(小型甲殻類)などを対象に研究を行っている教員と海遊館の飼育員がそれぞれの専門分野についてお話しました。

ひろがる!海洋生物研究

ひろがる!海洋生物研究

北極体感トーク&バックヤードツアー(2016年10月)

2017年8月4日から8月14日の7日間(現地滞在期間)、飼育員2名がバンクーバー水族館(カナダ)の調査隊に同行し、北極(カナダ・ケンブリッジベイ)の海に潜水し、生き物の観察と採集を行いました。ケンブリッジベイは、調査が開始されたばかりのポイントで、どのような生物が暮らしているのか詳しいことがわかっておらず、日本の水族館では初めての体験となりました。採集した生物を「北極圏」ゾーンに展示すると共に、実際に北極の海に潜水した飼育員がその体験をお話しするイベントを開催。極寒の海中に潜るための準備や実際に体験した自然環境など裏話を交えてお話し、採集した北極海の生き物を飼育している室温0℃のバックヤードにご案内しその冷たさを体感しました。小学生以上を対象に実施。

北極圏ゾーン

海遊館おでかけスクール第1弾「飼育員と一緒に、豊かな海に出かけよう!」を開催(2016年6月)

海遊館の飼育員と一緒にフィールドへお出かけし、毎回オリジナルテーマで開催する1泊2日の自然体感スクールシリーズ「おでかけスクール」を初めて開催。第1弾は「スナメリが暮らす豊かな海の世界を体感!」をテーマに、伊勢志摩地方へ行きました。 初日はスナメリが多く確認されている伊勢湾内にて、船でスナメリ・ウォッチング。ほんの一瞬ですが、野生のスナメリを目視することができました。2日目は漁師さんの指導によるつぼ網漁体験、鯛の塩釜焼き体験に挑戦し、午後は地元の水族館を見学。飼育員にいつでもなんでも質問できる環境の中で、自然の恵みと素晴らしさを五感を使って堪能しました。

おでかけスクール

トークイベント「さかなクンと一緒に古代生物の謎にせまろう!」(2016年11月)

企画展「デスモスチルスのいた地球」の関連イベントとして、「古代生物」をテーマにしたトークイベントを開催しました。ゲストはおなじみの「さかなクン」で、企画展を担当する海遊館の飼育員と一緒に、古代の生き物についてのお話を繰り広げました。 さかなクンからは企画展に登場したシーラカンスの標本や、ハイギョなどの古代魚が、飼育員からは海の動物や絶滅したナゾの古代生物デスモスチルスが紹介されました。 あまり馴染みのない古代の生き物たちに、楽しく触れられる時間となりました。

体験学習 メガマウスザメの学術調査(2016年8月)

40年前にその存在が確認された大型のサメ・メガマウスザメ(全長約5m、メス)の学術調査を、地元の大阪市港区の中高生と共に実施しました。この分野の第一人者である仲谷一宏博士(北海道大学名誉教授)の協力を得て海遊館館長ならびに飼育員が実施。 メガマウスザメは、名前の通り非常に大きな口が特徴の大型サメで、生殖方法を含む生態など多くのことが解っていません。今回調査したメガマウスザメは、平成28年4月13日に三重県尾鷲(おわせ)市の定置網に迷入したもので、極めて貴重な標本であることから海遊館が譲り受け冷凍保存していました。

メガマウスザメ

メガマウスザメ

サイエンスカフェ「バイオロギングってなんだろう?」(2015年7月)

「バイオロギング」という研究手法の入門編から最近の調査までをわかりやすくお話するサイエンスカフェ。気軽に質問できる雰囲気で、研究者との交流をお楽しみいただきました。海遊館と北海道大学の共同プログラムとして開催。
「バイオロギング(Bio-logging)」とは、生き物に小型の記録装置を付けて、その生き物(Bio)が自らの行動を記録(logging)する研究手法で、観察が難しい海洋生物の行動を記録することで、潜水中の体の動かし方や生態が明らかになってきました。近年、記録装置の小型化とデジタル化などにより、様々な生きものを対象に研究が進み、その新しい成果が世界中で注目されています。

ウミガメ

カワウソ

特別講座「イルカと遊ぼう!」(2013年10月)

イルカをテーマにした体験型の講座。遊ぶのが大好きなカマイルカたちのためにおもちゃを考案・作製し、水槽内でイルカにプレゼントしていただきました。イルカはなぜ遊ぶのか、飼育員は何を考えてイルカと触れ合っているのか、なぜトレーニングをするのか。体験を通して楽しく学んでいただきました。小学生以上を対象に実施。

秋の特別講座「イルカと遊ぼう!」

秋の特別講座「イルカと遊ぼう!」

特別講座「海の小さな生き物“ワレカラ”大研究!」(2016年5月)

「ワレカラ」という、1~2cmのエビやカニに近い生きものをテーマにした講座。実際に海でワレカラを採集して観察し、粘土でワレカラのレプリカを作りました。ワレカラは、世界中に約400種類、日本近海には約100種類が知られ、多くは海藻などにつかまりながら生活しています。平安時代の歌に読まれ、古くからその存在は知られていましたが、一般にはなじみの薄い生きものです。しかし、ワレカラは様々な生きものの餌となることで、海の生態系を支えています。講座当日は、ワレカラの研究者、阪口正樹氏に解説をしていただきました。小学4年生以上を対象に実施。

海遊館特別講座
「海の小さな生き物ワレカラ大研究!」

海遊館特別講座
「海の小さな生き物ワレカラ大研究!」

特別講座「ペットボトルでかんたん ろ過装置を作ろう」(2016年7月)

海遊館の大水槽の水質を管理し、最適に保つ設備担当者が講師となり、海遊館の「水」についてわかりやすく解説。海遊館の下層階にある、一般の方は入れないジンベエザメが泳ぐ「太平洋」水槽のろ過装置を見学し、海遊館の海水を美しく保つ仕組みの驚くべき複雑さや規模の大きさを実感。また、ペットボトルで簡易「ろ過装置」を作り、その仕組を学びました。小学校4年生以上対象。

夏の特別講座
「ペットボトルでかんたん ろ過装置を作ろう」

エビ・カニを食べて、学ぶ「サイエンス・レストラン」(2012年12月)

エビやカニを生物の専門家と一緒にじっくり観察し、それを実際に試食していただいきました。本企画は「杉浦千里 エビ・カニ博物画展」の一環として開催し、エビやカニの体の細かな仕組みを学んでいただきました。この他、京都大学白浜水族館館長の朝倉先生を講師として「~エビ・カニ博士と話そう~」、海遊館の飼育係員が海遊館のエビ・カニを紹介する「~海遊館のエビ・カニ飼育係員と話そう~」等のプログラムも実施しました。

サイエンスレストラン

サイエンスレストラン

海遊館25周年記念シンポジウム
『生物多様性ってなんだろう? ~琵琶湖・淀川・大阪湾から考える~』
(2015年10月)

企画展「琵琶湖・淀川・大阪湾~水のつながりと生き物たち~」の関連イベントとして、海遊館ホールで開催しました。テレビ番組等で活躍中の木村 尚氏による基調講演の他、環境省自然環境局の専門官や、琵琶湖・淀川・大阪湾で希少生物の保全・普及活動に関わってきた専門家を講師としてお招きし、お話いただきました。また、地域の学生や一般の参加者にもご参加いただき、広い視野で生物多様性を考える機会となりました。

25周年記念シンポジウム

講演会「教えて!古代生物のナゾ」(2016年7月)

「生きものたちの“謎だらけ”の進化」をテーマにした大型企画展「デスモスチルスのいた地球 ~謎だらけの古代生物たち~」を監修していただいた古代生物の研究者3名をお招きし、小学生でもわかるようにナゾだらけの古代生物のおもしろさと、先生方が古代生物に夢中になったエピソードをご紹介いただきました。また、事前応募の当選者30名を対象に 「デスモスチルスなプレミアムガイドツアー」も開催。古代生物の研究者と海遊館の飼育員が同行し、企画展の内容を深掘りしながらお楽しみいただきました。

ツアー デスモスチルスのいた地球
〜謎だらけの古代生物たち~

トーク デスモスチルスのいた地球
〜謎だらけの古代生物たち~

25周年記念!7.19 SHARK DAY!(2015年7月)

開館25周年を記念して、サメをテーマにした3つのイベントを開催。さかなクンとサメ研究の第一人者・仲谷氏と一緒に、サメの世界とその生態について、楽しくわかりやすく教えてくれる小学生を主な対象にしたトークショー「さかなクンと一緒にサメ博士になろう!」、海遊館館長がサメの企画展を案内する「“シャークワールド”ツアー」、仲谷氏をはじめとするサメのスペシャリストによる中学生以上を主な対象とした「“サメ”トーク」。いずれも子供から大人までのサメ好き、生きもの好きの皆様にお集まりいただき、盛り上がる一日となりました。

さかなクントークショー

さかなクントークショー

さかなクントークショー

さかなクントークショー

さかなクントークショー

館長ツアー

さめトーク