新入りの命は短し
- 2013.02.03
- 魚類チームの日記
海遊館では、生き物たちの暮らす環境をできるだけ自然に近付けるため、人工の岩やサンゴ、木などを本物そっくり再現しています。
ある日の夕方、「パナマ湾」水槽で木登りの大好きなアカハナグマたちのために、人工のツル、その名も擬ツルを1本追加することにしました。新品です!
新しいツルを持って展示内に入った瞬間、なんとなーく嫌な予感はしていました。みんなのテンションが高い...。
喜んでもらえるのはとても光栄だけど、あなたたちなんだか勘違いしてない?!
特にイチゴなどは、擬ツルのにおいをかいで、「う~ん、おいしそう、どこから食べよっかなぁ」とでも言ってそうな...。
私は「どうか、食べないで...」と祈るばかり。
次の日の朝、さっそく展示へ行ってみると、案の定こうなってました。
シリコンでできた回りはきれいにかじられ、真ん中のロープが出ているではありませんか。
泣く泣く擬ツルは撤去することにしました。
その日のウンチには、かじられたシリコンがどっさり!!
そりゃそうだよな、咬みごたえよさそうだし、彼らにはきっと良いエンリッチメントになったはず!と思うことにします。(涙)
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