ツメナガヨコバサミってすごく丈夫な生き物なのね

企画展示「体感!熱帯雨林」の準備で西表島に行ったときのこと。

「イベントに使うから、キバウミニナの貝殻集めてきて」ってたのまれたのです。

ほいきた、おやすいごよう。
干潟の片隅でひょいひょいっと貝殻ひらいまして、網袋に入れて車につんでおきました。
ふつう、生き物を車の中に置きっぱなしっていうのは、車内が加熱したり乾燥したりするので、よろしくありません。でもまあ、貝殻だから。

後日、海遊館に帰ってきて、荷物を整理中、くだんの貝殻を手にとってみると、「なんだか生き物の気配がしないでもないな~」とか思ったのです。
そこで、ためしに殻をひとつ海水に漬けてみました。すると、ほどなく貝の口から黒い足がぞろり。

「...やどかりさん、ご在宅でしたか...」残りの殻も海水に入れると、なんと全部ご在宅で、みな元気そうに動きまわっているではないですか。
何日か網袋の中で貝殻扱いされて乾いていたってのに、じょうぶなひとたちですこと。

と、いうような経緯で海遊館へやってきたツメナガヨコバサミ(そういう名前のヤドカリです)たち。
ただいま「体感!熱帯雨林」展の西表島コーナーで展示中です。

せっかくですから、ぜひよくみてあげてください。
そういえば、貝殻拾えっていうミッションを果たしてないな。どうしよう。

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