食べちゃった!

ある日の朝...

「すみません...。食べちゃいました...。」
朝一の給餌を終えたイルカ担当から、獣医に報告がありました。

「えーっ!!何食べたん?」
「5cmくらいの発泡スチロール...」

もちろん食べたのはイルカ担当の飼育係員ではありません。
イルカがプールの壁を覆っている発泡をちぎって食べてしまったのです。

イルカがエサ以外のものを食べてしまったら一大事です。
自分で吐き出すこともありますが、ずっと胃の中に留まってしまったり、腸まで流れて詰まってしまうかもしれません。

「どうしましょう?吐き出すまでしばらく待ちますか??」

「んー、そのイルカが吐いても、他のイルカが食べちゃうかもしれないし、また同じイルカが食べちゃうかもしれないし...。だからって吐くまでずっと見てるわけにいかんし。早めに取り出しちゃったほうがいいかもね。」

ということで、食べてしまった発泡を取り出すことになりました。


ここで登場するのが、内視鏡スコープ。いわゆる胃カメラですね!
検査以外でも異物を取り出すときにも使います(水族館ではこっちの使い方のほうが多いかも)。

こちら今回発泡を食べてしまったカマイルカのアクア。
これから何をされるのかもわからず余裕の表情です。

1-tabetyata.JPG

せっかく取り上げたので、尾びれから採血。
プールから野次馬のようにのぞいているのは、アクアと一緒に暮らしているミュー。

「へぇ、採血ってそうやってするんだね」とでも言っているかのようですね。

2-tabetyata.JPG

「はい、お口開けてくださーい」
簡単にやっているように見えますが、実は...

3-tabetyata.JPG

これだけの飼育係員がイルカをおさえていないと、暴れてスコープが入れられないのです。
(真ん中にちょっと写っているのがアクア)

4-tabetyata.JPG

さてさて...
胃の中に発泡はあるかな...

5-tabetyata.JPG

獣医2人でスコープと鉗子(異物を取り出すための器具)を試行錯誤動かして...
何とか取り出すことができました!!

「あーよかったぁー!!!!!」、一同歓喜の声。


今回食べちゃったのはこれでした↓
(胃液で色が茶色になってます)

6-tabetyata.jpg

お願いだから、もうエサ以外は食べないでね(泣)。

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