水がきらい?

「体感!熱帯雨林」の西表コーナーには、大きなマングローブの擬木があります。

マングローブが根を張る場所は泥地が多く、不安定なこと、あるいは酸素や栄養分が少ないことなどから、幹を支える支柱のような根が発達しています。
なので、擬木も根をはってみました。

その根元を見ると、ん?なんか張り付いてますよ。

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ミナミトビハゼなのでした。

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ミナミトビハゼのとまっている根をみると、色の濃い部分と白い部分がありますね。
これ、色の濃い部分は水のあるところで、白い部分は水の上なんです。

ねえねえ、あなた、水から体出てませんか?

はい、そうです。
トビハゼの仲間は鰓だけでなく、皮膚でも呼吸できます。

潮の満ち引きがあり、干潮時には水がほとんど引いてしまうような場所で暮らしているので、このような呼吸法はぴったり!
潮が満ちてくると、水を避けるように枝の上に上ることもあるのだそうです。

ただ、水はきらい、といっても、完全に乾いてしまうのは嫌なようで、体の一部は水に浸けていたり、時々、浅い水溜りでころんころんところがって、体を潤しています。
ころんころんしているようすはとてもかわいいので、また動画を狙ってみます。

お楽しみに!


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