「きれい」だけじゃない

1月の終わりごろから、複数回にわたってクラゲ採集を行いました。

そして、やってきたカブトクラゲ。

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カブトクラゲは、有櫛動物門(ゆうしつどうぶつ)というグループに属し、一般にはクシクラゲと呼ばれています。

おなじみのミズクラゲやアカクラゲなどは、刺胞動物(しほうどうぶつ)という毒針を持つグループなので、「クラゲ」といいつつもグループが異なります。

ちなみにクシクラゲの仲間には毒針はありません。

クシクラゲの仲間は、櫛板(くしいた)と呼ばれる繊毛の束を持ち、これを波打たせて泳ぎます。

櫛板の列は8本あるのですが、ここに光が当るとそれを反射して、きらきらとネオンサインのようにきらめきます。

きれいでしょ?

今回はカブトクラゲがたくさん採集でき、大きな水槽にいっぱいでとてもうれしいです。

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クシクラゲの仲間は、植食性の動物プランクトンを捕食するうえに、代謝によってアンモニアやリン酸を多量に排出することから、植物プランクトンの現存量の変動に対して影響を持つのだそうです。

また、クシクラゲたちは食欲旺盛で、餌である動物プランクトンを食べる魚と競合することになると、魚の資源量にも影響を与える可能性があります。

実際、カブトクラゲが大量発生し、漁師さんの網が上がらなくなったり、網目がつまったりなんてことも...。

大阪近辺では例年、今の時期にカブトクラゲの出現がありますが、そのあたりも観察しつつ、「きれい」を楽しみたいと思います。

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