魚のお引越し

現在、NIFRELで展示しているワモンフグ
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実はこのワモンフグは海遊館から引っ越しました。

ワモンフグのお引越しの時、少し変わった方法を用いました。
それは、ハズバンダリートレーニングです。

ハズバンダリートレーニングとは健康管理などを目的としたトレーニングです。
たとえば、魚の採血など、検診を行う際、トレーニングをしていない魚だと暴れてしまいます。
それもそのはず。

魚からすれば、餌をもらうことはいいこと、うれしいことですが、
捕まえられるのは「いやな事」と思ってしまうからです。

無理に捕まえたり、おさえたりすれば、ストレスがかかり、
せっかく検査をしても、正常な値がでなかったり、また、暴れて魚も人間も怪我をする恐れがあります。

言葉が通じるといいのですが...。

そんなことにならないよう、採血をする時にじっとしてもらったり、
エコー検査をする際には検査しやすい姿勢をとってもらったりと、
魚たちに協力してもらうようにするのがハズバンダリートレーニングです。

ワモンフグには、海遊館のニフレルに移動する水槽(容器)、
移動する水槽(容器)からNIFRELの水槽へ移す時に、
自ら近寄ってきて暴れずにじっとしてもらうトレーニングを行いました。

その時の動画がこちらです。↓ ↓ ↓

○海遊館の予備水槽から移動する水槽

○移動する水槽からNIFRELの水槽

ワモンフグは自ら寄ってきて、まったく暴れず、無事に移動することができました。

ちなみに移動した後、右に左に回転させていたのは、
水から出して空気中に出た際、エラに入った空気を抜くためです(笑)

ワモンフグの他にジンベエザメなど、いろいろな生き物にもハズバンダリートレーニングを用いて健康管理を行っています。

お引越しの後、新居となったNIFRELでしっかり餌を食べたと聞いて、
一安心した元ワモンフグ担当でした。

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