アマモサミットにて

11月上旬、阪南市で開催された「全国アマモサミット」において展示協力をしました。「会場ホールで地域の自然環境をアピールする生き物の展示をする。」というのが与えられたミッションです。

そこで、私が注目した地域の自然環境は、阪南市と泉南市にまたがる男里川の河口域です(写真1)。ここは、大阪府のレッドリストに取り上げられる希少な動植物が見つかると同時に、干潟や砂浜、アマモ場など貴重な生態系が残されている場所です。しかし、このような環境をどうアピールすれば良いか?水槽の設置はサミット開催の5日前からという短さもあり、ちょっと悩みました。

結局、陸(干潟)と水中(アマモ場)のつながりをテーマにした、名づけて「渚(なぎさ)水槽」を作りました(写真2)。
「渚(なぎさ)」とは、陸と海がゆるやかに移り変わる場所。移行帯とも呼ばれ、干潟や砂浜、マングローブ林などがあり、その沖にアマモ場やサンゴ礁が広がることもあります。また、渚は生物多様性が高く、都市部によく見られる垂直護岸では渚のような移行帯はなく、生物に乏しいのとは対照的です。この渚があるのが、阪南市の海なのです。

4日間の会期に訪れた人は約1,450名。多くの方に水槽を見ていただきました(写真3)。当初は、人に驚き巣穴に逃げ込んでしまうと心配した干潟のカニたちも、バッチリ泥上に出て、さかんにえさを食べる姿を見せてくれました(写真4)。


追記


水槽設置や生物収集などの作業には、実行委員をはじめ地元のボランティアの方々にお世話になりました。なお、「渚水槽」以外にも他のメンバーが中心となって設置した、森・里・川・海のつながり水槽も好評であったことを付け加えたいと思います。
その後、展示に協力してもらった生き物たちも無事に元の海に戻りました。 みんな、お疲れ様でした!

写真1:男里川の河口
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写真2:渚水槽の様子
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写真3:会場ホールの様子
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写真4:展示した干潟のカニたち
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