コツメカワウソのコウメ

2019年3月17日、コツメカワウソの「コウメ」が亡くなりました。

2003年に東南アジアより密輸で保護され、当館でたくさんのこどもを産んだコウメ。ブログや特別展示でもみなさんにいろいろ紹介してまいりました。
コウメは2007年ごろから左の腎臓に結石ができ、2008年には右にもできました。それが徐々に数が増え、大きくなり、昨年の春には外から触ると石がわかる状態になりました。

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腎臓結石はコツメカワウソにとても多く、海外でも飼育下で6割近くが罹患するという結果もありますが、その原因はよくわかってはいません。
コウメは一昨年の秋ぐらいから、餌を食べても食べても体重が減り、貧血も進んでいたため、1か月に2~3回血液検査をしながら、補液、投薬処置を続けてまいりました。
(2018年7月ブログ「最近のコウメさん」
昨年9月には同い年だったクリが亡くなり、1頭でのんびり暮しておりました。しかし、2月後半より徐々に食べる餌の量が減りはじめ、3月上旬には少し動くと座り込んでしまうことが多くなりました。

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それでも部屋の扉を開け、「おしっこしようか?」と声をかけると、とぼとぼと歩いて、ふんばり排尿や排便をしてくれていました。
担当者はコウメの食べそうな餌をスーパーなどで探したり、コウメの体を支えて介助したりし、できるだけコウメのここちよい状態を保つよう努力してまいりましたが、3月17日朝、死亡しました。あと1カ月少しで16歳を迎えるところでした。

コウメにはいろいろなことを教えてもらいました。ほぼ人工で育てたため、繁殖前後の状態、子育てのようすをよく観察できたこと、また、性周期研究のデータ収集、腎臓結石個体への治療方法等に大きな貢献をしてくれました。

ありがとう。

まだ、当館には腎臓結石のある個体がいますので、コウメの経験を活かしていければと考えています。

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