とっても珍しいヒトデの繁殖です!!!

昨年の夏に北極圏(チャクチ海)からやってきたヒトデ(Eight-rayed cushion star:まだ日本の名前がありません...)が赤ちゃんを産みました!

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これのどこが珍しいの?って思われるでしょう。

普通ヒトデはメスとオスが、それぞれ卵と精子を海中に放ってそこで受精し、ヒトデとは形の違う「幼生」が海の中を漂いながら数回変態して(形を変えて)、やっと私たちがよく知っているヒトデの形になるという繁殖をおこないます。

しかし、このヒトデはウデの付け根に保育機能があり、ここにどうやってか受精卵が入ります。受精卵はここでふ化、成長し、ヒトデの形になって、親のウデの付け根が避けるようにして出てくるのです!この繁殖がめっちゃ珍しく、ヒトデの研究者に聞いたところ、仔ヒトデが親の体からでてくるという繁殖をする種は他にもいるということですが、このタイプの繁殖の写真を見たことはないそうです(゜o゜) 

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最初見たとき、ヤバイ!!寄生虫がヒトデを食い破って出てきたと思いました(笑)
昨年末から10匹の仔ヒトデが産まれました。
産まれたての仔ヒトデは1㎝弱。
もう終わりかなぁ~と思ったら、2か月ぶりに...また出産?が始まりました。
この超珍しい繁殖、見られるのは今だけですよ!!!(この写真は、5月10日撮影)

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