アカハナグマと設備担当

海遊館では、時折、飼育している生物に水槽内の施設を破壊されることがあります。
そんなときは設備チームの出番です。

ある日、「パナマ湾」水槽の担当者が「アカハナグマが水槽のシリコンをかじっている」と相談にやってきました。
海遊館に限らず、水族館の大型水槽はアクリルガラスの周りをシリコンで埋めて作られています。
「パナマ湾」水槽の陸上部分では、そのシリコンをかじられないように、板でカバーをしていたのですが、やんちゃなアカハナグマがカバーを剥がして、中にあるシリコンをかじっているようです。
「もっと他の物で遊んでほしいなぁ・・・(溜め息)」という設備担当の突っ込みはさておき、補修をすることに。
最後のお客様が「パナマ湾」水槽の前を通り過ぎた後、アカハナグマ達にはバックヤードに移動してもらい、補修開始です。

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新しいカバーを付けて、完成!

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まぁ、せっかく補修した箇所を次の日。
普 通 に 破 壊 さ れ た ん で す け ど ね !!!!!!(※上司による再補修で事なき得ました)

やはり簡単な修理や補修でも生物がいると思い通りにいかないことが多いです。
生物との距離が近い水族館の設備担当ならではの悩みかもしれないですね。

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▲ちなみにかじったのはこの方「イチゴ」さんです。モフモフのしっぽが特徴なので、見かけた際には「何でもかじったらアカンよ」とお声掛けください。

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