ひすいの父親は?
- 2020.06.23
- 海獣チームの日記
先日、ゴマフアザラシ「ひすい」の親子鑑定の結果が届きました。
ひすいの親子関係について、これまで鑑定に必要な分量の採血がなかなか出来ず、父親が誰か判っていませんでしたが、アザラシ担当飼育員の間では、「模様が何となく似ているしげのぶかな~?」と、大方の予想を立てていました。(ちなみに母親はダイヤです。)
そこで、ひすいの採血が上手くいったタイミングでDNA鑑定を行いました。
その結果は担当者の予想を覆すもので、"ひすいとしげのぶは血縁関係がない"という内容だったのです。
次に父親の候補として名前が挙がったのは、これまでナナ、ラピス、ニコと3頭の父親であるパールでした。
早速パールの採血を行って、DNA鑑定を行いましたが、"パールとひすいも血縁関係が認められない"という結果でした。
そして3番目に父親候補として名乗りを挙げたのは、アザラシ担当者の誰も父親と予想していなかったチチでした。(チチは現在、バックヤードで生活をしています。)
チチはこれまで一度も子宝に恵まれず、父親候補として名前が全く挙がっていませんでした。
まさか?と思い、一応の確認くらいのつもりでチチのDNA鑑定を行うと、なんと "ひすいと血縁関係にある"、つまり父親であることが判ったのです!
チチは、1994年に海遊館で初めて生まれたアザラシです。これまで何度も繁殖行動を確認していましたが、何故か一度もチチの子は生まれませんでした。
現在、チチは26歳。誰も予想していなかった親子関係にとてもびっくりしましたが、チチが24歳の時に子宝に恵まれていたのだと判り、とてもうれしくなりました。
(海遊館で生まれたときのチチ)
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