サメの身体計測

海遊館で繁殖した「エポーレットシャーク」というサメの幼魚、生まれたときから身体計測を欠かさず実施し、もうすぐ一年が経とうとしています。今回は、その様子を少しご紹介したいと思います。
エポーレットシャークはすいすい泳ぐというよりも、胸ビレと腹ビレを使って海底を這って歩くように移動する、ちょっと変わったサメです。「グレート・バリア・リーフ」水槽に展示している親ザメが水槽内で産んだ卵を回収し、バックヤードの水槽で管理し孵化した子ザメたちを計測しています。

毎月1回、体重と全長、オスはクラスパー(生殖器)を写真に撮って記録しています。

全長の計測
P2030104.JPG

オスのクラスパー(矢印先端の2本の突起)
P2030108 矢印あり.JPG



何種類かのサメの計測を行っていますが、他のサメに比べてエポーレットシャークの子どもは体が小さくやわらかいので、計測の際は力がかかりすぎないように慎重に行っています。特に孵化したばかりの個体は慣れてきた今でも緊張しちゃいます。

そんなこんなで一年を振り返りながら初期の頃の記録を見返したところ、孵化したての頃は全長15㎝程度、体重20gほどでしたが、今では全長30cmを超えて体重も80g近くまで成長した個体も出てきました!数字で成長を見られるとなんだか感慨深いです。

これからもスクスクと元気に育つよう、大切に飼育していきます!

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