ペンギンの努力の結晶

ジェンツーペンギン、ミナミイワトビペンギン、アデリーペンギンは今繁殖期の真っただ中です。
これらのペンギンたちの繁殖は、巣の場所を決め、ペアの相手をみつけ、産卵、抱卵(卵を抱くこと)、育雛(ヒナを育てること)までが一連の流れとなります。

海遊館では繁殖の時期になると、巣のベースとなるサークル状の人工岩を設置します。
ペンギンたちは気に入った巣に短く切った「よしず」や小石を持ち込んで営巣し、メスが卵を産んだ後はオスメス交替で抱卵します。
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今年はジェンツーペンギンとミナミイワトビペンギンが産卵・抱卵しています。
海遊館では卵が有精卵か、順調に発生(卵の中での成長)が進んでいるのかを調べるために、暗闇で卵にライトを当てて中を確認する「検卵」を行います。
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実際の検卵の様子です。血管が見えると「有精卵」であるということが分かります。

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こちらは「有精卵」で見られる血管は見当たりませんね。上手く受精ができなかった「無精卵」で、ふ化しない卵ということになります。

ちなみに、ペンギンたちから卵を預かっている間は、代わりに擬卵(過去の無精卵を使用して作る偽物の卵)を抱かせています。

今回の産卵では有精卵も見られるのでヒナの誕生に期待が出来そうです(^^)

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