どっちがどっち?

生き物の名前には「○○ダマシ」や「○○モドキ」、「ニセ○○」といった名前がついている場合があります。これはその生き物に似た姿形をしているためということが多く、後からその名前をつけられた生き物からすれば理不尽なのではと思ったりもします。

こちらは「太平洋」水槽で最近展示を開始した「ウメイロモドキ」です。

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現在、妊娠中のイトマキエイの仕切り網の中にいる、鮮やかな青と黄色の体が特徴的な魚なのですが、名前に「モドキ」とついています。実は「ウメイロ」という魚にとてもよく似ているので、ウメイロモドキの名前がつきました。姿は似ていますがウメイロとウメイロモドキは科が異なり、黄色のラインの入り方や眼の大きさなどに違いがあります。

そして、海遊館には「ウメイロ」とつく魚がもう1種類います。「グレートバリアリーフ」水槽に展示されている「ユメウメイロ」です。

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少し見ただけではウメイロモドキとの違いがわからないかもしれませんが、ユメウメイロはウメイロモドキよりも体高(体の垂直方向の長さ)が高いことが特徴です。ちなみにユメウメイロとウメイロモドキは同じタカサゴ科の仲間なので、こちらはより近い仲間です。

ところで、ウメイロですが、普段は青色なのに、名前に「ウメイロ」(梅色)と付いているのはなぜか?というと...夜になると体色が青から薄い赤に変わるためと言われています。名前の意味を知るとまた違った見方ができますね。

この他にも面白い名前を持った生き物がたくさんいます。気になる魚がいたら、名前の由来を調べてみてはいかがでしょうか。

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