北極圏への道vol.7
- 2023.08.06
- 北極圏の旅・2023 , 魚類チームの日記
そろそろちゃんと船での活動を紹介しろと言われそうですね...。
毎日楽しく過ごしているだけではありません!
ちゃんと調査しています。
船には研究者の方々や学生さんがたくさん乗っています。
おしょろ丸は北海道大学の船なので、当たり前じゃん、と思われるかもしれませんが...。
海水の分析やプランクトンの分布、海鳥や海獣類の分布など、それぞれが持つ研究分野ごとに様々な調査を行っていました。
普段目にすることの少ない機材も使われています。
こちらは「CTD」という海水の塩分、水温、圧力(深度)などを計測するセンサーが付いた採水器です。
今回は深度ごとの溶存酸素(DO)や環境DNAなどを計測していました。
環境DNAを解析することで、生物を捕獲しなくてもそこに生息する生物の種類やおおよその生物量の把握が可能だそうです。
こちらは「CPICS」という水中カメラです。
指定した大きさのものを感知すると写真を自動で撮影し、パソコンで見ることができます。
今回の調査では1mm以上の大きさ、と指定していました。対象をとらえると一瞬でキレイにピントを合わせた写真を撮ってくれます。
高性能な機械なので、使用後はしっかりと真水で洗い、水分を飛ばして...と整備が大変そうでした。
なんだか目が合う気が...。
これは「ニューストンネット」と言って、表層のプランクトンなどを採集するものです。
今回の調査ではJAMSTECの方が海洋プラスチックの研究のために行っていました。
にしても絶妙に目が合う...(笑)
こちらは私たちの生物調査、収集に一番関係する「カイトトロール」です。
船の後ろから網を下ろして、海底から15mほど上のところを曳いていきます。
泳ぎの速い魚や大きすぎるものは入りませんが、思った以上にたくさんの種類の生きものが採れます。
今回は...
大漁です!
網いっぱいに魚やヒトデ、エビが入っています。
種類ごとに何がどれだけ採れたかを調査するので、急いで仕分けていきます。
同時に、展示水槽をイメージしながら海遊館に持ち帰る生きものをピックアップし、分けてもらいます。
展示したい生きものがたくさんいて選ぶのが難しい...!
無事に海遊館まで連れて帰り、展示で皆様に見てもらえるようがんばります!
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