以布利通信78 何の塊!?

こんにちは、以布利センターです。
港の中を覗くとボラなどの稚魚が見えはじめ、春が近づいてきているなと感じます。

以布利センターの生き物にも少し早いですが、春がやってきたようです。
水槽の排水口にウミウシの仲間「ウミフクロウ」の卵塊が産みつけられていました。
2402_iburi78_01.jpgウミフクロウ
2402_iburi78_02.jpg卵塊(画像中央)

この個体は先月、定置網に入ったものを譲り受け飼育していました。
ウミフクロウの産卵期は春のようですが、水槽の水温が20℃近くあり春と勘違いして産卵したようです。
先ほどの卵塊を詳しく見てみます。

卵塊の太さは親指くらい、長さ30cmほどで、感触はプルプルで少し力を加えるとちぎれてしまいます。この卵塊の中に見える黄色の点が全て卵なのです。その数は数万粒ほどでしょうか。
2402_iburi78_03.jpg

卵塊の中から少しスポイトで吸い取ったものを顕微鏡で観察したものです。
卵塊の産みつけを確認してから3日目のものですが、発生が進んでいるのが観察できました。
2402_iburi78_04.jpg

今回、初めてウミフクロウの卵塊を見て、感動しました。
引き続き、卵の発生状況を見守っていきます。

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