花笠海月、始めました。
- 2024.04.06
- 魚類チームの日記
何やらハイカラなタイトルで始まりました。
「花笠海月」の読み方は「ハナガサクラゲ」です。▲どうも、ハナガサクラゲです!
例年、初夏あたりから展示するクラゲですが、高知の以布利センターの若手職員が季節外れの小さな個体を発見し、「ぜひ、先行して展示してください!」と急ぎ海遊館に送ってくれたので、いつもより早く展示をを始めることになりました!
※最近の「海月銀河」の展示が充実していたため、展示開始が数週間に渡り後ろ倒しになってしまったのはナイショの話...。(以布利センターの若者よ...すまん)
さて、こちらのハナガサクラゲ、何というかド派手ですね。
花笠という名前の通り、英名はFlower hat jelly。そのまんまやんけ。
蛍光タンパク質を持ち、発光するクラゲとしても知られています。
この蛍光タンパク質は最近になり、新しく発見されたのだとか。
活き餌を好むとの情報がありますが、今回搬入した方々は、どちらかというと解凍したシラスがお好みです。
担当としては、そのほうが給餌が楽で助かるのですが...。▲解凍したシラス
実は、どこで生まれてどう育っているかが、あまり分かっていない謎多きクラゲです。
海遊館でも過去にハナガサクラゲを飼育した水槽から、クラゲの前身となるポリプをとって育ててみたのですが、稚クラゲを出すこともなく、ポリプが成長することもなく、ウンともスンとも言ってくれない状況でした。
(まあ、そもそも水槽に好き勝手に生えているポリプなんて、ハナガサクラゲのものなのかどうかも分からんのですけどね、わははは)
そんなハナガサクラゲ、大変毒が強く、過去のクラゲ担当は刺されてしまい、寝込んだことがあるのだとか...こわすぎ。
そのため、管理をする際はゴム手袋装着の上、安全対策バッチリで飼育に挑んでいます!▲ゴム手袋装着完了!
ド派手で謎だらけ、そして毒が強い...。
そんなどこか妖艶でキケンなハナガサクラゲを一足早く、「海月銀河」でご覧になってみてはいかがでしょうか...?
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