頼りにしてます!
- 2024.08.12
- 魚類チームの日記
ある日のクラゲ担当(私)と高知県の以布利センター勤務の元クラゲ担当の先輩とのやりとりです。
先輩「今年もタコクラゲ発生してるよ〜。10個体ほど採集しようか?」
私「マジですか!やったー!...20個体くらいお願いできますか?」
先輩「10個体いたら十分展示できると思うけど...。どこの水槽で展示する予定?」
私「水量1トンの水槽です。」
先輩「20個体は少なすぎるやろがい!展示水槽の大きさを考えて依頼せんかい( ̄Д ̄)ノ」
私「いや〜採集大変かなぁと思って遠慮しちゃいまして...笑」
先輩「そんな遠慮、せんでよろしい!」
...というやりとりがあり、後日送られてきたタコクラゲは何と50個体以上...!
さすがやで...!
というわけで、送ってもらったタコクラゲはさっそく展示デビューしてもらいました!
▲水槽に移した直後のタコクラゲ。よく動くので撮影が難しい!
何度か海遊館日記でも触れていますが、タコクラゲには褐虫藻(かっちゅうそう)という藻類が共生しており、光合成から得られる栄養の一部もタコクラゲの栄養として使われています。
そのため、明るさマシマシの水槽となっております!(コケ掃除が大変だぁ!!!)
▲バックヤードの照明
藻類との共生はクラゲとしては一部だけの珍しい性質ですが、クラゲと同じ刺胞動物のサンゴは褐虫藻と共生している種類が多いので、大きなグループで見れば珍しくないのかな?と思ったり。
むしろ刺胞動物の中では、褐虫藻を持たないクラゲの方が変わり者???
そんなことを考えながら現在開催中の「いのちぐるぐるサンゴ展」を見ると、何か新しい発見があるかもしれませんね。
個人的には傘の水玉模様が涼しさを感じさせると思っているのですが、いかがでしょうか?
涼しさ、感じちゃいますよね???(圧)
夏の風物詩とも言えるタコクラゲですが、海遊館付近の海ではなかなか見ることができません。
以布利センターの先輩や皆様、これからも頼りにさせていただきやす!(笑)
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