名前とは裏腹
- 2024.12.25
- 魚類チームの日記
「ぎゅぎゅっとキュート」に新しい生きものがやってきました。
その名はスベスベマンジュウガニ!
甲幅は大きくなっても5cm程度、房総半島~沖縄諸島の岩礁性潮間帯やサンゴ礁生息するカニです。
どこにいるか、おわかりでしょうか?
饅頭のような丸っとした形をしていて、体にトゲトゲもないため、この名がついたようです。
こちらはバックヤードにいる時のカニ
写真ではわかりにくいのですが、触ってみると確かに甲羅はすべすべしてました。
おいしそうな名前のカニだけど...実は殻や筋肉、内臓などにフグの毒であるテトロドトキシンや、麻痺性貝毒などを持っています。この毒は生息地域や時期によって毒の成分や強さが異なるそうですが、少量でも死に至る可能性があるので、決して食べてはいけません!
毒まんじゅうやねえ...
カニを水槽に入れると、シロホシアカモエビが「あー、びっくりした」とばかりにびょーんと後ろに飛んだ後、少しずつ恐々近寄り、離れたところから触覚でちょいと触ったりしていました。
あー、あんたたち、あんまりちょっかいださないほうがいいと思うよ。
まあ興味をもったのは最初だけでした。
そんなスベスベマンジュウガニ、日中は物陰に隠れていることが多いです。
擬サンゴの裏などを探してみてくださいね。
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