オキクラゲはじめました
- 2013.05.06
- 魚類チームの日記
「ふあふあクラゲ館」でオキクラゲの展示を始めました。
すごく変わったクラゲです。
どこが...?
実は "ポリプ期" がないのです。
多くのクラゲは、クラゲになる前にはポリプと呼ばれるイソギンチャクの小さいもののような姿で海底などにくっついて過ごす時期があります。
オキクラゲにはそれがなく、卵がうまれると、直接クラゲへと育ちます。外洋性のクラゲなので、ポリプがくっつくような場所が少ないからそのような生活史が進化したのかもしれません。
海遊館で展示しているクラゲの多くは、ポリプから繁殖させて育てたものですが、オキクラゲはポリプがないだけに、その手が使えません。
オキクラゲを卵から育てるのはけっこう難しいのです。そのため、オキクラゲは安定的に展示できる種類ではないのですが、チャンスがあればぜひチャレンジしてみたいもの。卵産んでおくれ。
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