ウミガメレスキュー部隊
- 2013.08.13
- 魚類チームの日記
先日、大阪港の夢洲で釣りをされていた方から連絡がありました。
「ウミガメが消波ブロックに迷い込んで出られなくなっているから、助けに来て~!!!」
ということで、即席の"特殊レスキュー部隊"を編成して、ウミガメ救出作戦を実行してきました。
レスキューに必要な物資を渡船に積み込み出発!

船に乗ること10分、ウミガメが迷い込んでしまった消波ブロックが見えてきました。ウミガメ、待ってろ!!!
到着して上から見てみると、いました! 大きさざっと1m以上のアカウミガメです。
スリットケーソンという種類の消波ブロックに入り込んでしまって、出るに出れなくなったようです。

さっそく、特殊レスキュー部隊の出番です!

スリットケーソン内の水面に4名が均等にならび、アカウミガメが呼吸のために水面に上がってきたところを救出!というのが作戦です。
待つこと20分、ようやく水面に上がってきました!
しかし、近くにいた隊員は違う方向を見ていたため、あっさり逃げられてしまいました・・・次こそ助けてやるぞ!!!
再度、待つこと20分、一人の隊員の「おったー!」の声。
散らばっていた全隊員が仕事では絶対に見せないくらい(笑)の遊泳スピードで、アカウミガメに接近&保護!

アカウミガメはパニックになっているので、海水を肺に吸い込まないように頭を水面から持ち上げながら、ネットで包んでいきます。

なんとか動かないよう保定して、次にスリットケーソンの上まで持ち上げます。
しかし、海遊館到着後に体重を測定してわかったことですが、107㎏の超大物!そう簡単には持ち上がりません。

周辺で釣りをしていた方々にも手伝っていただき、なんとか運び出せました。
外見上、特にケガなどもなく状態は良さそうですが、念のため保護することに。渡船に乗せて海遊館まで運びました。

ミッションコンプリートした隊員たちの、ひと時の休息・・・

新米隊員(右2人)「隊長、俺たちやりきりました!」
隊長(左)「フッ、太陽がまぶしいぜ・・・」
僕には、ドラマ"海猿"のテーマ曲がはっきりと聞こえてきました。
その後無事に海遊館に搬入し、予備水槽に収容しました。
アカウミガメが落ち着いてくれたら、体に異常がないかチェックを行う予定です。
あぁ~、しっかし、腕がパンパンです・・・筋トレしよっと。
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