猩々緋(しょうじょうひ)

「エクアドル熱帯雨林」水槽のショウジョウトキです。
201506_shojo_1.jpg

この2羽、今年で16歳になります。まだ茶色い幼鳥の頃にやってきました。

その頃は、オウサマペンギンの幼鳥のような感じで、やわらかい綿羽(めんう)に覆われていました。

201506_shojo_2.jpg

綿羽がぬけると、成鳥の羽になり、美しい色となるのです。


 
さて、ショウジョウトキの「ショウジョウ」とは、中国の伝説「猩々」のこと。

「猩々」はサルに似た生き物で、その血の色がとても赤いことから「猩々緋」(しょうじょうひ)という色ができたのだそうです。


ただ、猩々緋を調べると「強い黄みがかった朱色」とあったり、「わずかに黒味を帯びた、鮮やかな赤」とか「赤味の強い赤紫色」とか表現がさまざまです。
鮮やかであることは間違いなく、戦国時代に武者たちが陣羽織にこの色を使ったのだとか。

ちなみに当館では、屋内飼育を行っているためか、朱色が強いように思われます。屋外で飼育している動物園などではピンクがかった色をしています。

この記事もおすすめ!