以布利通信15

こんにちは、こちらは以布利センターです。
今年は9月に強い台風が何度も接近し、海が激しく荒れていました。
以布利通信14【⇒鰹の烏帽子[ カツオノエボシ ]】でもお知らせしましたが、今回も台風で運ばれてきた不思議な生き物を紹介します。

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これは台風が通過した後の港内の写真です。
大きな漂流物や海草、木の枝などがプカプカと浮いています。
そんな漂流物をよく観察していると何やら動いているものがありました。
近づいて見ると・・・・

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木の枝が泳いでる!!
私は慌ててセンターから網を持ってきて採集してみました。

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バケツの中に生き物を入れて上から見てみると...魚でした。
まるで、葉っぱの生えた枝のような不思議な魚!
尾鰭を尻尾のように小枝に巻きつけ、大きな目でキョロキョロと辺りを警戒しています。
早速、不思議な生き物をセンターに戻って調べてみました。

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結果、動く枝の正体は「トゲヨウジ」という魚の仲間でした。
トゲヨウジはタツノオトシゴの仲間で、個体により黄色や緑色など色彩変異があり、流れ藻などに擬態する、とてもユニークな生き物です。
このトゲヨウジは、いつか海遊館でデビューのため、センターで大切に育てたいと思います。
もしかすると、あなたの近くの海にも不思議な生き物が流れ着いているかも・・・・

では、今回はこの辺りで。
次回の以布利通信をお楽しみに~。

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