ホンビノスガイ

ホンビノスガイは、北アメリカ大西洋岸を原産地とする二枚貝です。食用としてアメリカやカナダ国内、ヨーロッパ、中国などに移植されてきました。日本では1998年に千葉県の海浜で発見されてから、2000年には千葉県・東京都・神奈川県にまで広がって見つかるようになりました。
今では東京湾の一部でホンビノスガイ漁業が営まれており、販売されるようになっています。なぜ、ホンビノスガイが東京湾でとれるようになったのかはわかりませんが、人が気付かないうちに外国船の船体に付着したり、輸入水産物に混じって持ち込まれた可能性が指摘されています。

大阪湾ではどうかというと、2008年に兵庫県西宮市の海浜で初めて記録され、その後、生きた貝の採集記録はありませんでした。ところが、昨年の2018年になって私が堺市の海岸で1個体を見つけ、別の場所でも1個体が見つかりました(写真1)。
ホンビノスガイは、酸素の少ない汚れた海の泥中でも平気なようで、大阪湾でも広がるのではと気になりますが、今のところ発見数は少なく、まだ実態は不明です。
外来種のホンビノスガイが、もともと日本にすんでいるアサリなどの在来種に与える影響はまだよくわかっていません。本種は、東京湾の一部で漁業資源として定着している点で他の海の外来種と違う側面がありますが、もし移動や放流が各地へ広がれば、海の生態系に与える影響が心配されます。国の対策においても、分布拡大に対する注意を呼びかけています。



写真1:堺市で発見したホンビノスガイ

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