以布利通信18

先日、以布利センターの近くにある清水港にイルカが迷いこんで来ていると連絡があり、情報のあった場所に行くと鯨の仲間が2匹泳いでいました。

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大きな背鰭で...。

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くちばしが無いので、ハナゴンドウという種類ではないかと推測しました。
また、二匹が寄り添って泳いでいるため、親子の可能性もあります。

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建物や船もたくさんある所で泳いでいました。
鯨類など海に棲む野生動物が私たちの生活圏に入ってくる状況としては・・・

①陸に打ち上げられる(座礁)
2網などの漁具で捕獲される(混獲)
③漁港などに迷い込んでくる(迷入)

※今回の事案は迷入に分けられます。

2頭の行動を観察したところ、大きな問題が無く、健全に泳いでいるため、自力での脱出を待つことが最善だと判断しました。
結果、3日間ほどで姿が見えなくなり、どうやら無事、港の外に出て行ったようでした。
この周辺には豊富な食べ物が有り、仲間のハナゴンドウも多くいます。しかし、同時にサメなどの外敵もいます。厳しい自然の海ですが、元気で暮らしていってくれることを願います。

もし、みなさんがこのように港や海岸で鯨などに遭遇したときは、近くの水族館や市町村の水産担当部署に連絡して頂けると貴重な記録となり、生態解明や保護に役立てることができると思います!

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