休館日の楽しみ
- 2019.03.05
- 魚類チームの日記
1月、2月には海遊館の休館日がありました。
休館日は普段できない工事や作業を行う貴重な日なので、飼育や設備の担当は大忙しです。
特に2月の休館日は電気点検のため、日中は停電していました。
停電の時は生き物たち、そして働く飼育員に必要な最低限の電気は仮設電源でとっておきます。
なので、ほとんどの魚類は水が汚れたり、温度変化などがないようにエサは与えず、水槽にはエアレーションや万が一の時のため酸素ボンベを準備します。
飼育員用としても、トイレなど最低限の電気を確保するだけです。
まあそんなわけで停電日の前後はてんやわんやなのですが、私としては何がつらいってエレベーターやエスカレーターが停止することでしょうか...。
海遊館は8F建のビルで、私たち飼育係が作業するのは7~8F付近が多く、事務所が1Fですから、何か忘れ物があった時には泣きながら、現場と事務所の間の道のりを歩かないといけないのです。
(今回も忘れ物をした人は泣く泣く階段を上り下りしていました。)
8階まで上がる方法は3通りです。
1)すべて階段で行く
2)1Fから3Fまでは階段、そこから海月銀河を通過し、3F~8Fまでのエスカレーターを歩く
3)1Fから4Fまで階段で上がり、そこから通路を上がっていく。
※ 1)はあまりにも面白みがない?ので、個人的なおすすめは3)。でも、お急ぎの場合は2)かな?
さて、停電日の館内はひっそりとしています。
そして、全ての水槽で照明が消えているので、ジンベエザメのいる「太平洋」水槽やカリフォルニアアシカのいる「モンタレー湾」水槽などは日光だけの照度です。
とはいえ、「太平洋」水槽の底はこれくらい明るいんですよ。
日光が入らない、アオリイカのいる「特設水槽」などはアシカのところから漏れる光でうっすら見える感じです。
いつもと異なる雰囲気の休館日を味わうえるのは、飼育員のお楽しみかもしれませんね。
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