ヨモギホンヤドカリの季節です。

ヨモギホンヤドカリは、夏に海岸でほとんど見つかりませんが、秋から冬になると見つかるようになります。これは、本種が夏に満潮線付近の石の下などで夏眠するためだとされています。
11月に入ってすぐ、そろそろヨモギの季節かなと阪南市の海岸にでかけてみると、本種を見つけることができました。第2触角が赤いことや、あしの爪の先がオレンジ色でその上に黒いラインが入っていることが特徴です(写真1)。

本種とよく似た種類にケアシホンヤドカリがいますが、爪を見ると黒い斑点があるだけです(写真2)。
また、ヨモギと一緒にホンヤドカリが見つかりました。本種は爪に白いラインがあり、第2触角がまだら模様でヨモギやケアシとの区別は容易です(写真3)。

今回紹介した3種は、いずれも右のハサミあしが左より大きいホンヤドカリ科のヤドカリたちです(左右が同じか左が大きければヤドカリ科)。 
他に大阪湾で普通に見つかるホンヤドカリ科のヤドカリには、干潟や河口の汽水域に多いユビナガホンヤドカリがいます。 
みなさんも、海でヤドカリの種類を見分けてみてはいかがですか?

【写真1】ヨモギホンヤドカリ

1911_osakabay_01.jpg

【写真2】ケアシホンヤドカリ
1911_osakabay_02.jpg

【写真3】ホンヤドカリ
1911_osakabay_03.jpg

この記事もおすすめ!