今、思うこと(海遊館館長からのメッセージ)

海遊館館長の西田清徳より、みなさまへ

私たちは、古来より自然の驚異に学び、自然の恵みに育まれてきました。

地震や台風など、ときに自然が振るう猛威を、試練として受け止め、少しずつ、その地で生きる知恵を積み重ねてきました。

新型コロナウイルスの感染拡大は、目に見えない存在が引き起こし、世界中の人々に対する大きな試練となっています。

今こそ、すべての人々がつながりこれまでに培ってきた知恵を結集する時だと思います。

感染拡大防止のために休館中の海遊館でも「貴重な命」を守るため、すべてのスタッフが、皆さまと同じように、可能な限りのリスク対策を施しながら、この数か月間を生きものたちと暗中模索の日々を過ごしてきました。

全国で休館中の水族館や動物園がアップした生き物たちの動画は、多くの方々に喜んでいただけました。私たち自身も、他の水族館や動物園で頑張っている皆さんの姿や、生き物たちの姿に勇気付けられました。

この間に感じたことは「生きものたちが私たちに元気を与え、癒してくれる」こと。館内通路を歩くと、お客様がいなくて退屈したのか、生きものたちがいつもより、こちらを覗きにきてくれます。 

「大丈夫? 元気?」という声が、聞こえてきそうな気がします...

「よし、生きものたちが与えてくれる元気と癒しをお客様と共有できる日が来るまで、あまり焦らないで、もう少し頑張ろう!! 」 

今はこの思いでいっぱいです。

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