以布利通信29「アリストテレスの提灯ってなに?」

こんにちは!以布利センターです!
今回は少し変わったあるものを紹介したいと思います。

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これは以布利の港内でも比較的容易に見つけることができるウニの仲間、ガンガゼです。
針には毒もあり、折れやすいため、観察には注意が必要です。
では次にこちらをご覧ください。何だと思いますか?

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実はこれ...ガンガゼの「アリストテレスの提灯」です!
......って、「アリストテレスの提灯」って何??
と疑問を持たれる方が多いと思いますが、「アリストテレスの提灯」とは、ウニの咀嚼器、つまり口のことです!
ブンブク類を除く多くのウニに見られる器官です。
古代ギリシャ時代の提灯(ランタン)に形が似ていることをアリストテレスが著書「動物誌」の中で紹介したことが由来と言われています。
ウニをひっくり返した部分のど真ん中、丸で囲んだところが歯にあたる部分で、海藻などをかじって食べるのです。

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きれいに取り出すとこのようになっています。

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今度ウニを水族館で見る際やお寿司で食べる際には「アリストテレスの提灯」にぜひ想いを馳せてみて下さい。

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