以布利通信33 ~大量発生~
- 2020.10.02
- 以布利センター
以布利センターがある土佐清水市の港で秋の風物詩?が見られます。
海にたくさん浮いている物体に近づいて観察すると...。
タコクラゲです。夏頃から小さなタコクラゲは観察できますが、秋には大きく成長し、港のなかを埋めつくすようになります。
ですが毎年必ず現れるわけではなく、実はここ数年は海水温や海流、気候の影響によりあまり採集ができず、海遊館の海月銀河でも小規模展示となっていました。しかし、今年は9月以降に大量発生!あくまで私の体感ではありますが、梅雨時期の雨の降り方が影響していると感じています。湾奥に生息するタコクラゲにとって、大雨で川が増水し大量の淡水が入り込む環境は健全な育成を妨げるのではないかと推測しています。今年は台風も少なく、梅雨時期の大雨も無かったことが、久しぶりの大量発生の一因だと考えています。
たくさんいるタコクラゲを海遊館で展示するため、いざ採集!
クラゲは体が柔らいため、柄杓を使い、水と一緒にすくいます。
たくさん採集できました。
集めたタコクラゲは以布利センターから海遊館まで陸路で輸送します。
高知県の豊かな秋の海を想像しながら、ぜひ「海月銀河」のタコクラゲ展示をご覧ください!
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