高校生がリモートで!

「大阪湾のことをみんなで考えよう。」という取り組みを続けるネットワークがあります。その名も「大阪湾見守りネット」。官民問わず、様々な立場の個人や団体が参加し、海遊館もその一員です。先日、見守りネットの年1回のフォーラムが開催されました。実は、今年3月に開催予定であったものがコロナの影響で延期となり、やっとオンラインで実現しました。このフォーラムは、大阪湾で活動する高校生の発表の場でもあり、その発表に関する話題を少しお伝えしようと思います。
発表内容の中で海遊館が関わったものに、昨年10月に実施した「大阪湾ベイスクール」があります。船で大阪湾の湾奥をクルーズするもので(写真1)、その内容を発表してくれました。発表の中で良かったのは、高校生たちが海域による底質の違いとその理由に気付いた点です。大阪港の中で海底の泥を採って見ると、黒いヘドロで「臭い!」。一方、神戸空港島沖の海底の泥はオリーブ色であまり臭いもきつくなく、「泥パックに使えそう!」(写真2)。
水質測定結果と合わせて、人工構造物が多い大阪港内は、海水交換が悪く底質をヘドロ化させることを理解してくれました。さらに良かったのは、神戸空港島沖の底曳網漁で様々な魚介類がとれる事を知った点です(写真3)。底質と生物のすみやすさが結びつきました。

 以上のような大阪湾の話題で数校の高校生たちがリモートで発表してくれました(写真4)。「これからはリモートの時代やなー」と若い世代に可能性を感じつつ、ITを使いこなせない私はついていけるのか?ちょっと不安になりました。

*「大阪湾ベイスクール」は、国交省近畿地方整備局や須磨海浜水族園をはじめ、見守りネットのメンバーの方々と協働で実施しました。


写真1: チャーター船で海遊館を出発。いよいよ「大阪湾ベイスクール」の開始です。
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写真2: 神戸空港島沖の海底の泥を採取し、こわごわと手でさわったり匂いをかいだり。
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写真3: 神戸空港島沖の底曳網漁でとれた漁獲物をいただき、教室で種類を調べました。
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写真4: 大阪高等学校のみなさんのリモートワークの様子。

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