水質維持をしてくれる細菌の住処のお話
- 2021.04.18
- 魚類チームの日記
30周年記念特別展「海遊館ミュージアム」では「予備水槽」という名前の展示水槽があります。これは実際の予備水槽を再現しており、素材はFRP(繊維強化プラスチック)でできています。先日この水槽の右側部分を覗き込んでいるお客様がいらっしゃいました。
そこで私は「おそらく生き物を探していたと思うのですが、実はこの部分には魚などの生き物は入っておらず、砂やサンゴ礫などが入っています。とても大切な役割があって、ここで汚れた水を"ろ過"しているんです。ゴミを取り除くフィルターの役割と、魚たちが出したフンなどの有毒な物質を無毒な物質に変えてくれる"細菌"が住んでいるんですよ。」とお話ししました。
ちなみに実際の予備水槽はこのようにもう少し大がかりな設備の中に砂などが入っています。
じつは予備水槽だけでなく、「太平洋」水槽にも砂の入ったろ過器があります。
さすがに「太平洋」水槽にもなると大きさが違いますが。
この規模のろ過器が合計10器あります。
大きな水槽でも小さな水槽でも目に見えない細菌たちが、水質維持の大きな役割を担っています。
海遊館ミュージアムにお立ち寄りの際は、ぜひこの「ろ過」部分にもご注目ください。
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