以布利通信41「身近な魚の魅力」
- 2021.07.02
- 以布利センター
以布利センターの目の前には以布利港から太平洋へと海が広がっています。
実際に潜ってみると色々な種類の魚に出会えるのですが、今回は以布利周辺の海でよく見られる3種類の魚について、幼魚と成魚に注目してご紹介します。
まずはニザダイ。
主に海藻などを食べ、以布利周辺ではサンノジとも呼ばれています。群れでいることが多く、後について泳いでみると他の種類の魚たちも集まる「魚だまり」に連れて行ってくれることもあり、観察場所の案内人としてよくお世話になっている魚です。
幼魚は体が半透明でかなり印象が違います。
写真の幼魚は少し成長しているため、体色が出始めています。よく見ると特徴的な「三の字」も確認できますね。
次は黄色と黒の縞模様が特徴的なカゴカキダイです。
この縞模様も幼魚の頃はぼんやりとしていて、だんだんと目立つようになります。よく見ると目のところにも線がくっきりと出てきているのが分かります。
ちなみに地元の方の話ではおいしい魚だそうです。(私はまだ食べたことがないです...)
最後はこちら。
タカノハダイです。
幼魚と成魚で見た目が大きく異なりますが、同じ種類です。
以布利周辺ではヒダリマキとも呼ばれています(ちなみにミギマキというよく似た模様の魚もいます)。幼魚の青っぽい色彩は成長とともにすぐに消えていくのでこの時期だけの姿です。あまりに見た目が違うので初めて採集したときにはタカノハダイとは気づきませんでした。
成魚は水中で遭遇するときはじっとこっちを見ながら、モグモグと食事をしていることが多いです。近づいても慌てて逃げたりせず、にらめっこになることもしばしば。鮮やかなオレンジ色や尾ビレの水玉模様がなんとも可愛らしいと思いませんか?
今回紹介した魚たちはどの海域でも比較的見つけやすい魚たちですが、注目してみるとどの魚も魅力に溢れていることに気づきます。
皆さまも海遊館や自然のフィールドに出かけた際は、じっくり観察してみると新たな発見があるかもしれませんよ。
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